目次
1.チャンネルの取り付け
今回取り付けたのは窓と部屋のコーナーの間のスペース。ここに端から等間隔になるようにチャンネルを取り付けます。
平行と垂直がキモ!
ここで気を付けるのは、2本のチャンネルが同じ高さであること、そして、2本とも垂直で平行であることです。
高さについては、床から同じ高さで取り付けられるように木片などでスペーサーを用いましょう。例えば床から5㎝の高さで取り付けるのであれば、5㎝のものを用意してそのうえに置いて取り付ければOKです。
垂直に取り付けるには、写真のように小型でマグネット付きの水平器やデジタル角度計をくっつけてやると垂直かどうかは一発でわかりますのであると便利ですよ。(というより、必須です!)
レーザー墨出し器があるともっと便利です。
どんなものか知りたい人はこの記事をお読み下さい。
位置が決まればビスで固定
位置が決まれば、専用のビスで固定しましょう。手回しのドライバーでもいいですが、電動のドライバーがあると超絶手軽です。DIYをやる人は、一台持っておきましょう。
高価な電動ドライバーは買えない、なるべく軽いものがいいということであれば、こんな小型電動ドライバーもあります。組み立て家具にも使えて非常に便利ですよ。軽く使い勝手良くて、我が家でも大活躍です。
石膏ボードにチャンネルを取り付ける場合は、必ずアンカーを!
これらのチャンネルは基本、木柱(下地)があるところに取り付けないといけません。
壁の中の下地探しは、下地センサーという便利な道具が1000円ちょっとで買えます。
おすすめアンカーと取り付け方
今回は下地がないところにチャンネルを取り付けました。その際は石膏ボードでもビスを打ち込めるアンカーを用意しなければいけません。アンカーなしで取り付けると、ねじが効かないので、非常に危ないです。FischerのSXプラグは、専用のロイヤルの棚柱専用のビスにもしっかり合うのでお勧めです。
アンカーを取り付ける場合は、チャンネルを取り付ける位置を決めて、まずビスを打つ位置にしるしをつけます。簡単なのは、写真のようにビスを浅めにいれるやり方です。というのも、鉛筆などはチャンネルの穴が小さいため先が届きません。そしてビスをいったん抜いて、チャンネルをはずすと下の写真のように穴が開いています。(2つの穴の下がビスでしるしをつけたところです。)その穴に5mmの穴をあけて、FischerのSXプラグを差し込みます。(上の穴が5mmの穴をあけたところです。)
写真はプラグの頭が出ていますが、奥まで差し込みましょう。そして、チャンネルを再度元の位置に戻してビスで締め付けて固定すれば石膏ボードでも確実に固定できます。
このような穴あけにはドリルドライバー、またはインパクトドライバーが必要です。プロ用のごついものはパワーがある分、バッテリーも大きく重たいのが難。10.8Vあたりだと1kgほどで女性でも片手で取り回ししやすく使い勝手がいいんじゃないかと思います。そうするとこのマキタのやつ、ドンピシャでおススメです。
2.棚板と棚受け金具は垂直に固定
次は、棚受け金具と棚板を固定していきます。棚受け金具はチェンネルに差し込んだだけではぐらぐらします。棚板と固定されて初めてしっかりとした棚になります。しかし、ここで歪んで固定してしまったら見栄えが悪くなるばかりか、下手したらチャンネルにはまらないという事態も起きかねません。慎重に取り付けましょう。
棚板を固定するネジの選び方
取り付けの際に使うネジは、トラスタッピングという種類のネジで、サイズは板厚にもよりますが、板厚が18mm以上であれば、M4x16 が適していると思います。M4というのはネジの直径、16というのは長さを表しています。板厚がそれ以下の場合は、M4x12など、長さが短いものを選びましょう。
棚板の取り付け方
まずは棚受け金具をチャンネルに取り付けます。棚板の両端からチャンネルまでの距離を左右均等になるようにして棚受け金具の上に棚板を置きます。その距離を保ちつつ、棚受け金具を棚板に対して垂直になるよう調整します。そして垂直を保ちつつ片側から手前、奥という順番でネジで固定していきます。
棚受けには丸穴と横長の穴の2種類の穴が開いています。横長の穴を使うと、仮止めしたうえで、多少の調整ができるようになります。
こういった作業に慣れている人は問題なくできると思いますが、難しい場合は、クランプを使って棚受け金具と棚板を固定しておくとやりやすいと思います。
片方の金具が固定されたら、次はその反対側。同じように棚受け金具が垂直になるように調整してネジで固定。これらの作業の時、棚板はチャンネルより1~2㎜離しておくと、棚板を外したり、取り付けたりという時スムーズになります。あまりきちきちで取り付けると、はまりにくくなります。
完成! お手軽で意外と安くできます。
棚柱も棚受け金具も非常に安く手に入ります。今回のチャンネル2本、棚受け左右5セットで5000円程度。
さらには下の写真のような棚も作りました。我が家はこの棚柱の棚がいたるところにありますw
たとえば、このシステムを使って壁全面を棚にしてしまってもおしゃれかもしれませんね。
僕はロイヤルのチャンネルサポートをよく利用しますが、いろんなメーカーがあります。注意したいのは、棚柱と棚受け金具はおなじメーカーで揃えるということ。間違えると取り付けられない!ってなってしまいますからね。
棚板にどんな板を使うべきか?
今回棚板は、工房で余っていた山桜の板を使いました。赤みのかかった桜の木肌がいい感じです。これから経年変化でぐっと深みが出てくるでしょう。
他にも、人に見せない場所であるなら合板を使うのもいいでしょう。安くあげるなら1000円程度のコンパネや針葉樹合板。安くて少しおしゃれなのはOSB合板です。合板でも少しきれいなのはシナベニヤです。
他に入手しやすい板材といえばパイン集成材でしょう。ホームセンターでも売られています。棚サイズにカットされたものも購入できますね。
自慢できる棚を作りたい人は、棚板の特注もあり!
また、僕のように桜など一般では購入できない無垢の広葉樹を使って棚を作りたい人は、僕が運営する木工シェア工房ツバキラボでは材料の販売も行っております。棚板問い合わせの専用フォームを用意しましたので、こちらのページよりお問い合わせください。例えば、今回の山桜の棚板では、厚み18mm、巾800mm、奥行250mmの板5枚で1万7千円ほどになります。なんといってもホームセンターでは購入できない材料を取りそろえており、サイズによって価格は変わりますが、ミリ単位で対応できますし、コーナーカットや面取り、サンディング、そして塗装までオーダーできます。つまり、届いたらすぐ棚板として使えるわけです。
この場合、何がいいって、人に自慢したくなる棚になるんです!ぜひ制作事例を見てください。
-
DIY 棚板 問い合わせ(見積り依頼)フォーム
棚板についての問い合わせ(見積り依頼)はこちらのフォームからお願いします。 それ以外の方は、通常のコンタクトフォームより ...
棚と棚板設置事例
木工シェア工房ツバキラボから材料を購入し、DIYで棚柱を使って収納棚を作られたブログ読者の制作事例記事はこちら↓
-
ブログ読者様の棚柱を使っての収納制作事例の紹介
こんにちは。 このブログで一番読まれている記事が棚柱を使って棚収納を簡単に作る手順を紹介した記事です。 その記事の中で、 ...
-
ブログ読者様の棚柱を使っての収納制作事例の紹介 2
こんにちは。 このブログで一番読まれている記事が棚柱を使って棚収納を簡単に作る手順を紹介した記事です。 その記事の中で、 ...
-
ブログ読者様の棚柱を使っての収納制作事例の紹介 3
当ブログで50万回以上読まれている棚柱を使った棚の作り方記事には、ホームセンターでは購入できない広葉樹の棚板を、希望の寸 ...
-
ブログ読者様の棚柱を使っての収納制作事例の紹介 4
当ブログで60万回以上読まれている棚柱を使った棚の作り方記事には、ホームセンターでは購入できない広葉樹の棚板を、希望の寸 ...
-
ブログ読者様の棚柱を使っての収納制作事例の紹介 5
当ブログで65万回以上読まれている棚柱を使った棚の作り方記事には、ホームセンターでは購入できない広葉樹の棚板を、希望の寸 ...
棚板じゃなくいきなり家具をとりつける?
DIY家具 「もくわく」はシンプルな木の枠の収納家具。棚柱にいきなりこのもくわくを取り付けるのももしかしたらありかもしれません。
-
DIY好き必見!暮らしに合わせてカスタマイズできるシンプルなDIY家具「もくわく」が秀逸!
この度、僕が運営する木工房ツバキラボで「もくわく」というシンプルな家具の生産させていただくことになりました。見た目は、た ...
壁に直接棚柱を取り付けれない場合は、アジャスターボルトを使おう
賃貸物件などで壁に直接棚柱を取り付けられない場合は、こちらの記事で紹介している方法でアジャスターボルトを使うと壁に穴をあけることなく木の柱を立てることができます。そこに棚柱を設置すればOKですね!
また「ディアウォール」や「ラブリコ」というツーバーフォー材を固定するパーツも売っています。このようなパーツで2x4材を床から天井に固定し、そこに棚柱を取り付けるという方法です。
最後まで読んでくださった方へ
以上、棚柱を使って、壁に棚をつくったお話でした。
もしこの記事の中で、「この手順が分かりにくい」「実際やってみたらここがうまくいかなかった」「もっと違うやり方できないのかな」とかそういったわからないことがあれば、ぜひコンタクトページより、お問い合わせください。メールにて返答させていただきますし、今後の記事のブラッシュアップにつなげていきたいと思います。
-
Contact
このフォームに入力するには、ブラウザーで JavaScript を有効にしてください。名前 *メール *題名コメントまた ...
耐荷重の質問が結構多いので、こちらの記事にまとめました。ですので、耐荷重について知りたい方は、まずはこちらをお読みください。
-
DIYで棚をつくる!棚柱(チャンネルサポート)を設置する下地と耐荷重についてまとめてみました。
このブログでたくさんの方に読まれている棚の作り方の記事。多くの方が棚柱を使って棚づくりにチャレンジされているようです。 ...
その他、さまざまなDIY記事
-
DIY好き必見!暮らしに合わせてカスタマイズできるシンプルなDIY家具「もくわく」が秀逸!
この度、僕が運営する木工房ツバキラボで「もくわく」というシンプルな家具の生産させていただくことになりました。見た目は、た ...
ほかにもこんなDIY記事がありますよ!
これなら簡単!琉球畳とスタイロフォームでゴロゴロできる断熱床をDIYでつくりました。
フローリングにおすすめなヒノキ。DIYでヒノキフローリングを設置しました。
これなら簡単!2x4を使ってDIYでつくる木製作業ワゴン
これなら簡単!賃貸でもOK!アジャスターボルトを使って、DIYで壁に有孔ボードの見せる収納を作りました。