4月に大阪の難波に誕生したDIY FACTORY OSAKA。そのオープンの日にさっそくどんなところか見に来ていたのですが、2か月たった今、再度訪れる機会がありました。2か月たったところで改めてDFOを見て、聞いて感じたことを書いてみたいと思います。
高まるDIY人気とホームセンター市場の縮小
今、本屋に行くとDIY関連の本ってすごくありませんか?ちょっと前であれば、ドゥーパというザ・日曜大工!的なお父さん向けの雑誌ぐらいしかありませんでしたが、ここ数年で今まで無縁だったファッション雑誌などもDIYを取り上げるようになり、そして、女性向けのDIYの本も次々と発刊されています。
これは、モノにあふれた暮らしからの脱却、自分たちのライフスタイルを実現したい、自分らしさを取り入れたいという人々の思いの表れでもあり、売っているものをただそろえるだけでは飽き足らず、自分で作りたいという願いでもあります。
その受け皿として本来機能すべき場所にホームセンターがあります。僕がいる町のあちこちに大型のお店が今でも増えています。さまざまな工夫を凝らして、そういったDIY愛好者を取り込もうとしています。目新しい商品を並べ、2x4材で作ったベンチなどこんなものが作れるんですよとサンプルが並びます。でも、欲しいものがあれば、どこにあるかは教えてくれますが、店員さんが工具の使い方や作り方のアドバイスをしてくれるわけでもありません。あくまでもホームセンターは小売りなんです。
現状、ホームセンターの店舗数は増え続けているのにその市場は2005年をピークに縮小傾向が続いています。売り場ではより安くの大合唱でプライベートブランド(PB)商品が並び始めました。安くて、売れるものしか商品は並びません。メーカーは工夫を凝らした商品を開発しているのに、ホームセンターではなかなか消費者にPRできない。これって、なんか一般の人が求めているDIYからはズレてきているような。
「DIY、やってみたいな」の背中を押す
そんな中誕生したDIY FACTORY OSAKA。ただのモノの販売ではなく、そこには「つくる楽しさ」を伝える仕掛けがいっぱいです。
まずなんといっても魅力的なのがワークショップです。月にさまざまな分野のワークショップが行われており、ちょっと試してみたいという声に応えています。その中には、普段なじみのない溶接でのネームプレートづくりやついつい自慢したくなる木のマイボールペンづくりなどもあります。とっても人気だそうですよ。
このワークショップスペースは、貸しスペースとしても一般にオープンとなっています。2時間1000円で借りられるのは、場所だけではありません。なんと道具類や塗料などもすべて使わせてもらえるのです。場所がない、道具をそろえられない、と困っている人にとってはこんな場所待ってました!という場所ではないでしょうか?それが都会に誕生です。しかも2時間1000円って安いですよね。
そして、メーカーのこだわり品に出会えるお店です。ホームセンターではなかなか見かけない商品がピックアップされて陳列されています。またホームセンターに実はおいてあるんだけど気づかないものもあります。それはただ並べているだけなので一般の人は気づかないのです。ちゃんとこれでこんなことができるんですよーってPRされて初めて「これは便利!」って気づくものもあります。っていうかそれがほとんどですよね。
たとえばコレ↓
DFOで見つけて、目からウロコだったリボルバードライバー。さまざまな形状のビットが仕込まれており、カチャカチャって回して変えられます。これ1台あれば大抵の組み立て家具対応できますよね。まさに一家に一台の一品。
自分でものをつくる、を当たり前に
「自分らしい暮らしをつくる」
このSimplife+のサブタイトルです。自分らしい暮らしって、気持ちいいんです。それを自分で作ることの喜びってたまらないですよ。そこに多くの人が気付き、多くの人が困っています。どうしたらいいの?って。そこに現れたDFOは新しい価値観を提供してくれるんだと思います。
ものに合わせた生活ではなく、自分の暮らしに合わせてものを準備する、ものをつくる、それを当たり前にしたい。ものづくりの楽しさを未来につなげたい、そうおっしゃっていました。
今回、お話を聞いたのはDFOの白濱マーカス店長とスタッフの豊田カローラさん。お忙しい中、ありがとうございました^^
DIY FACTORY OSAKA
〒556-0012
大阪府大阪市浪速区敷津東1丁目2番12号 南海電鉄高架下
営業時間:10時~22時 年中無休
http://www.diyfactory.jp/