木工房で必ず必要となるのが台車やワゴンです。その作業ワゴンについては、いろんな作り方があると思いますが、僕は2x4で簡単にできる構造のものを使っています。以前はほぞ組の木製ワゴンを作ったりもしたことはありますが、まったくもって時間がかかるだけです。アメリカでの2x4の使われ方を見た時、これでもいいじゃん、と思えたわけですね。2x4の作業台は、ほぞ組とか全然そんなレベルじゃなく全部ビスうち。それでいいんです。
ってことで、自宅の工房の作業ワゴンも簡単に2x4を切ってビスで結合しただけのものを使っていました。意外と頑丈なんですよ。100㎏以上モノ載せたらさすがにぐらつくようになりましたが、普段使いには十分な構造です。
今回新たに作ることになったので、その作り方をここに載せてこうと思います。
目次
ホームセンターで買える2x4や合板をとっても効率よく使える設計です。
大きさとしては、長さ巾 600x910 高さ800ほどのワゴンです。
基本的に必要なのは、次の通りです。
2x4 600mm 4本
2x4 735mm 4本
2x4 835mm 4本
合板 600mm x 910mm 1枚
合板 525mm x 910mm 1枚
キャスター ゴム車 50㎜直径(取り付け高さ65mm) 4個
57mm ビス 32本
28mm ビス 16本
ネジ M5 16本
で、2x4を買う時に、12ft(3640mm)と6ft(1820mm)を使うところがみそです。上記の寸法でパーツをそろえる時、2x4の6ftだけを買うと無駄が多く出て非常にもったいない。12ftで購入し上の図のようにカットすると無駄が少なく効率がいいんです。
そして天板や棚部分になる合板ですが、ワゴンのサイズも910x600ですので、サブロク(910x1820mm)を600mmと525mmに切ってもらえばOK。残りはいらないって人は、最初から900x600サイズに切ってある合板を買いましょう。
キャスターはゴム製のものを選んだ方がいいです。プラスチック製の車輪はがたがたうるさいんですね。
2x4は57mmのビスで接合するだけ
基本的な構造はこんな感じです。
まずは、側面の四方枠を2つ作ります。
縦の構造材になる735mmの上に横の構造材になる835mmの2x4を置いて、先端をそろえて固定していきます。この際、しっかり直角が狂わないようにおいて、クランプで留めるとビスを打ち込むときにずれません。こういう時のクランプは断然BesseyのKliklampでしょう。
ビスを打つとき、コーナーに2か所対角線上にビスを打ち込んでいきますが、一度に2か所やるのではなく、まずは外側のコーナーの部分だけ1つずつビスを打ち込み、四方枠ができてから再度直角を確認して、反対側に2つ目のビスを打って行った方が、直角がずれにくくなります。
側面の2つの四方枠ができたら、今度は前後に600ミリの構造材を取り付けていきます。ここでは、がたつきが出ないようになるべく平面の上でやったほうがいいでしょう。僕の場合は、横切りの常盤の上に置いてやっています。
そして、600mmの構造材を位置を合わせて、クランプで固定し、同じように対角線でビスを打ち込んでいきます。600mmも4本すべて取り付ければ基本的な構造体は出来上がりです。
天板や棚部分となる合板を28mmのビスで留めていきます
ビスは、各2x4の構造材をつなぎとめるように各コーナーに2か所ずつ打ち込んでいきます。
最後にキャスターを取り付けたら完成です。
キャスターは各2x4の材料をまたぐようにおいて、ねじで留めましょう。
これを4つ付ければ完成です。
ビスだけですべてを留めていきますが、意外と剛性もありガンガン使えるワゴンになります。庭でのBBQとかでも活躍しますよ。ホームセンターで木材カットしてもらえば、あとはビスで留めるだけの、本当に簡単にできるワゴンです。よろしければぜひ。
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