こんにちは。今日もPodeaしてますか?
先日、レーザー出力が1.6Wと小さい初期タイプのPodeaでもゴム印制作ができるよっていう記事を書きました。普段木を扱う人間からすると異素材を扱うことはとても新鮮でドキドキします。もっといろいろ試したいなぁと思ったわけですが、今回はやっぱり木です。
今回試したのは、自分でつくったオリジナルのペンに名入れをしてみる、ということです。
この時期は、記念品でペンを作ることが多いのですが、ある方から名入れをしてほしいと頼まれ、Podeaでペンの名入れを試してみた次第です。
目次
ペンの名入れで課題になること
レーザーによる彫刻は出力が弱いレーザー加工機でも得意とする分野で、素材が木ですともう見飽きたぐらいのものですが、ペンとなるといくつか問題もあります。
まず、円筒のものへのレーザー彫刻のためレーザーの焦点が合わなくなる箇所が出てこないか。
次に、長さ方向に太さが変わるので、水平に置くことが難しいこと。
とはいうものの、何とかなるだろうっていう気持ちで挑みました。
データ作成:サイズはどれくらいがいいのか?
まずはデータ作成です。僕はいつもInkscapeでデータを作りPDFで保存します。
今回、名入れする部分は円柱状で太さは9mm。9mmと細いとはいえ、円柱なので文字の高さを高くし過ぎるとレーザーの焦点が合わずぼけてしまうので、1/3で3mmの高さでデータを作りました。3mmであれば、完全フラットではないもののレーザーの焦点が合わずにぼやけてしまうといった現象を抑えられ、かつ可読性も保てると思ったからです。ですので、ドキュメントサイズを3mm x 25mmぐらいにして、それにはまるように名前のサイズを合わせていきます。ちなみに、フォントはBradley Hand ITCというものを使いました。
ペンの固定はティッシュとマスキングテープで
ペンの固定はやってみるまでは難しそうだなあと思っていましたが、いざやってみると想像してたものと違って、ざっくりでも行けてしまうことがわかりました。
今回のペンは、手で持つ分はふくらみがあり、オシリに近づく部分はフラットな形状です。ですので、ペンをそのまま置くと傾いてしまうのです。レーザーで文字を入れる部分はオシリの部分なので、そこを水平に置く必要があります。
で、まずティッシュを丸めて台座をつくりその上にペンを乗せてマスキングテープで留めました。(写真はレーザー加工が終わってから撮ったものですのですでに名前が入っています。。。)
この時、軸と並行に、そして水平に置くことが大事ですね。これがずれていたら、斜めに名前が入ってしまいます。ここは入念にチェックします。
データの位置合わせ
PCとPodeaを接続し、コントロールソフトを立ち上げ、データを読み込みます。
そして、ペンの名入れしたいところにデータを移動します。このときレーザーポインターが役に立ちます。
データの位置が決まったら焦点合わせ冶具を使って焦点を合わせます。
いざ、レーザー開始!
ってことで、加工モードを「木材彫刻」を選び、パワー100%、スピード1%で加工しました。(現在僕のPodeaは不具合でスピード1%じゃないとぶれが発生してしまいます)
そして、さすがスピード1これぐらいのサイズで5分ほどかかりました。
そして、終了。意外ときれいにいけました!
いざやってみると、意外に難しいこともなく、すんなりとできました。
まとめ
ペンづくりは木工旋盤の醍醐味ですからね。それに名入れですよ。これってすばらしいことじゃないですか?
これはたくさんの人に体験してもらいたいな。
超小型パーソナルレーザー加工機 Podea(ポデア)が届きました!
パーソナルレーザー加工機 Podeaにて、MDFへの彫刻加工テストをしました。
パーソナルレーザー加工機Podeaの原点出し冶具を作りました。
パーソナルレーザー加工機PodeaでMDFに写真をレーザー印刷してみました。
パーソナルレーザー加工機Podeaでいろいろつまづいて、Podeaさんにどっぷりサポートしてもらいました
超小型パーソナルレーザー加工機 Podeaでゴム印を作ってみました。
超小型パーソナルレーザー加工機 Podeaでオリジナルペンに名入れをしてみました。