2017年に起業して早3年。あっという間ですね。山あり谷ありで、会社経営というのは本当に楽しいです(笑) 表現が適切ではないかもしれませんが、僕にとっては最高のゲームです。
さて、もうすぐ3期目が終了します。ありがたいことに3期目も黒字で終われそうです。そして、起業してから3期連続黒字ということで、なかなか僕もがんばってますね。毎年、いろんな課題が出てきて、それに対してアタマ使って解決策を練り、実行に移す。ほんと、それの連続です。それでも、身の丈に合った成長を実現するため、頑張るわけです。
ということで、今日は起業を考えている人向けに僕が読んできた数十冊の本の中から、難易度低めで、何から手を付ければよいかわからないという人におすすめなものを紹介します。
目次
起業へのステップ
起業に向けては、ざっくりいくつかのステップがあります。
- 何で商売するかを決める
- どのように集客して、どのようにマネタイズするかを決める
- 事業計画に落とし込む
- 事業を行う
- 結果を分析・判断し、事業計画を修正する
実際、起業前に読むのは、3番目の事業計画に落とし込む、というところまでだと思いますが、そのステップに沿って、本を分類して紹介してみます。
何で商売するかを決める
起業するといっても、まず何をするかを決めなければいけません。もちろん、これまでの経験を活かして起業することが大前提です。しかし、その切り口によって全く新しい事業が展開できる可能性がある一方で、他の誰かがやっているもののコピーになると価格競争に巻き込まれていく。
そもそも、お客さんは何を求めているのか?そういう感覚をまず持たないと経営はできないと思います。そういう意味では、ちきりんさんの名著をしっかり読みこむことをおススメします。
マーケット感覚を身につけよう ちきりん
自分のアタマで考えよう ちきりん
また、これからは社会的にも、環境的にも良いとされる経営がより求められています。難しいかもしれませんが、SDGsの考え方を踏まえて事業を組み立てることはこれから特に求められるのではないかと思います。こちらの本は、SDGs関連の中で、経営にフォーカスしていておススメです。
SDGsが問いかける経営の未来
どのように集客して、どのようにマネタイズするかを決める
ビジネスの基本は、人々に自身の商売を知ってもらい、購入・利用してもらい、対価をいただく、ということです。これ以外のなにものでもありません。モノはいいけど売れない、というのは、そもそも知ってもらっていない、という状態です。みんな知ってるけど買ってくれない、というのは、購入してもらうための策が不十分ということです。
そういう集客やマネタイズの仕組みをビジネスモデルと呼びますが、それを考えるのも起業前に行わなければいけません。何で商売するかを決めたうえで、どうやってお客さんを集め、どうやってお金をはらってもらうか、という仕組みづくりです。
その参考になるのが、こちらの本です。川上昌直先生はビジネスモデル研究の第一人者。古典的なモデルから最新のビジネスモデルまでどういう仕組みで成り立っているのかわかりやすく解説しているので、とても参考になるかと思います。
そのビジネスから「儲け」を生み出す 9つの質問
そのビジネスモデルをストーリー形式で理解できる本がこちら↓の本。
ビジネスモデル思考法
そして、小さな会社が大手に負けずにしっかり成果を出すためには、小さいなら小さいなりの戦術を実行しなければいけません。一般的にランチェスター経営といわれるものです。「事業を行う」というフェーズでも必要になってきますが、ランチェスター経営をわかりやすく解説しているのがこちらの本です。
小さな会社の稼ぐ技術
事業計画に落とし込む
事業計画をなぜ書かないといけないのか?それは、資金提供者に自分は誰であって、どんなことをしようとしているのかを説明し、信用してもらわなくてはいけないからです。
もちろん、自己資金ですべて賄えて、すべて自分の範疇で実施できるのであれば必要ないかもしれません。
少なくとも、日本政策金融公庫や銀行などに融資を申し込む場合は、必須です。事業を数年やっていれば、その決算(成績)で判断されますが、起業する人はそもそも成績がないですから、この事業計画書がとっても重要です。
上でも書きましたが、事業計画書で信用を勝ち取らなければいけないので、要点を抑えてまとめなければいけません。このプロセスはほんとに苦痛ですが、さんこうになるのは次の本です。
事業計画書は1枚にまとめなさい
経営とデザインの幸せな関係
事業を行う
事業を行うフーズでは、常に課題が出てきます。
そして、酷なことですが、計画通りなんてほぼほぼいきません。
そんな時は、これまで読んできた本をもう一度読み返しながら、戦略・戦術を練り直し、実践して、を繰り返していきます。
そして、重要なのが、しっかりキャッシュフローをまわすことです。
儲かっていても、キャッシュがなくなれば倒産です。
このあたりの感覚は正直起業前では、金融業界にいた人やおうちが商売やられていた人じゃないとわからないと思います。僕自身も、2,3年やっていてやっとわかってきた感じ。
必須ではないですが、ファイナンスの知識を少しでも入れておきたい、という場合は、こちらの本はわかりやすいです。リーマンショック前のものですが、時代は変わっても基本は変わりません。
ざっくり分かるファイナンス
結果を判断し、事業計画を見直す
1年が終われば、決算書として事業の成績がでます。
では、その数字を見て、何をどう判断すればよいのでしょうか?その読み方がわからなければ、何も手立ては打てません。
ということで、決算書の読み方として図解でわかりやすい本がこちら。
ちなみに、年に一度でなくても、毎月の月次でもこれらの数字を見て判断するのも大事です。僕は、会計士さんに月次決算をまとめてもらい、あれこれ考え実行してきています。ニトリの似鳥社長は週次決算で即座に対応してきた、というから驚きです。
どちらにせよ、日常的に決算書を見て、その数字が何を表しているのかを即座に理解し、次のすべきことを考える、という流れが大事というわけですね。
"ギモン"から逆引き! 決算書の読み方
ずっとそばに置いておきたい自分に合う本を見つけましょう
以上、僕が何十冊と呼んできた経営本の中で、人にお勧めするならこれかな、というのをまとめてみました。
いろいろ読んで、しっくりくるものを探した方がいいと思います。
ちなみに、本はKindleアプリで読み、重要だと思うところをハイライトし、ハイライトをまとめてEvernoteなどに保存しておくと、あとで見返しが簡単にでき、アウトプットもしやすくなります。
iPad mini 6は、この一連の流れがとてもスムーズに実現し、携帯性も抜群で、かつAppleペンシルも使えて紙が必要なくなりますので、ガゼンおすすめです。
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