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社長の役目とは何か。それを果たすためにどんなスキルが必要か。

2021年1月9日

経営 社長 仕事

自身の会社を始めてから3年半。社員も正社員1名、パート1名の僕を入れて3名の小さな木工会社です。

社員が一人もいないときは、制作から営業から事務作業からすべてをこなしていました。しかし、この状態はどこかで限界が来ます。仕事量も増え、取引先も増え、すべて自分でこなしているとどこかでおろそかになっていく部分があり、そこで初めて社員を雇うことになります。

正社員は、製作を、パートは事務作業や経理を担ってくれて、大変助かっています。こうやって少しずつ会社らしくなってこれからも成長していくんだなぁ、と思うのですが、一方で、なかなか自分の手を動かして物を作らなくなったことがジレンマでもあるわけです。

今回は、そんな自分に対して言い聞かせるためにも、社長の役割とはどういうものかを整理したいと思います。

社長は、会社の方向性を決める

社長の役割は、一言でいえば「会社の方向性を決める」。これにつきます。

社長は、どんなに忙しくても常に会社をどのように経営していきたいか、どんなことをしなければいけないのか、どんなことにチャレンジしていくのか、そういう考えを整理して、この先の会社の歩むべき道を描かなくてはいけません。

これが社長の仕事です。そして、この社長の仕事は非常に責任が重く、頭を使います。

しかし一人で独立をすると、すべてを一人でこなさなければならないわけですから、とにかく暇がないわけです。常に頭の中は目まぐるしく回転していて、落ち着いて試行を整理することもままなりません。でもそれは一人で独立した誰もが経験することです。1年、2年、3年とこういう期間をとにかくがむしゃらに働きます。休みなんてとっている暇もありません。それでも、わからないながらもさまざまな試みをして、すこしずつ道を見出していく作業が続きます。

そして、社員を雇いだすと新しい責任が発生します。その社員の人生を背負うわけですから。社員が入ったことで少し余裕が出るように思えますが、悩みも増えますし、たいていさらに忙しくなります。

ですので、現場に出て手を動かしていないことに対してもどかしい思いもあるかもしれませんが、それを担ってくれる社員がいてくれるのであれば社員に任せ、社長は社長としての仕事に専念すべきだとよく言われます。

ただ、現場は現場に任せて自分は何も知らないということではありません。社員と意思疎通をしながら、社内の状況も把握し、会社の方向性を決める。これが大事です。

何をやるか、何をやらないかを決め、共有する

方向性を決めるというのはどういうことかというと、会社の目指す方向を定め、それをもとに、やることとやらないことを決めることになります。そして、その目指す方向とやること、やらないことを社員と共有して、みんながおなじ方向を向いて日々の仕事に取り掛かれるようにするのも社長の仕事です。

ツバキラボでは、毎月月初に半日かけてミーティングをしています。また毎週1回はランチを一緒に食べながらコミュニケーションの場を作っています。常に状況は変化しているのでその都度僕が何を考えているのか、どんなことをしようとしているのかをなるべくタイミングよく共有できるようにしています。

社長の力量は情報収集力x分析力x思考力x実行力

社長は、方向性を定め何をやるか、やらないかを決めるのが仕事ですが、それを決めるためには、次のようなスキルが必要です。

  1. 情報収集力
  2. 分析力
  3. 思考力
  4. 実行力

社会情勢がめまぐるしく変わる今の世の中、常に社会がどういう方向に向いているのかを知ったうえで会社の方向性を見定める。そもそもこういう分野でこういうことを成し遂げたい、という思いで起業していることが多いと思いますので、その熱き想いと社会の動きを合わせて考えなければいけません。

そのためには質の高い情報をさまざまな観点で仕入れる必要があります。そしてその仕入れた情報を分析し、そのうえで何をやるか、やらないかを考え、実行する。この4つのスキルを常に働かせて会社を経営していくことになります。

丁寧なコミュニケーションも大事

ワンマンで俺の言うことを聞け!というタイプは今のご時世なかなかいい社員に恵まれないかもしれません。社員の思いも組みながら会社の方向性を共有し一緒に頑張っていけるようにしていくといいですね。小規模の会社であれば、それこそチーム力というものを会社全体で発揮できるように仕向けるのも社長の腕の見せ所だと思います。

社長は楽じゃない

以上、社長の仕事と必要なスキルを書き出してみましたが、日々行うことに正解はありません。いわれたことをやっているほうが楽だと思う人には絶対できないですし、よりよい未来を夢描いて、常に考え、行動することが楽しく思える人は社長に向いているのかもしれませんね。

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