こんにちは。
もう5月も最終日。
実は、明日6月1日から名古屋で開催される「木工家ウィークNAGOYA・2018」にて、企画展「モリノコエ」を開催します。
モリノコエとは?
モリノコエ、つまり森の声。
豊かな森林が広がる岐阜県でも、伐採される木材の中で有用材として家具として使われる木はごく一部です。一本の良い木を倒すために多くの木が伐採され、そして多くはそのまま山に残されてしまいます。それらは林地残材と呼ばれ、小径や枝であったり、曲がりが強かったり、腐っていたり、簡単に言ってしまえば、山から苦労して運び出しても価値にならないものです。
でも使い方を考えれば、それらも立派な木材として活用できるはず。
「私たちにもいいところあるんだよ」という木々たちの声を聞こう、そして暮らしの道具をつくろう、それが企画展「モリノコエ」になりました。
木工仲間の岐阜県郡上市で作家活動をするfuu+017さんと一緒に行います。
六ノ里の材料
今回の展示会のために使う材料は、岐阜県郡上市白鳥の六ノ里峠と呼ばれるところの広葉樹です。
「ものづくりで森づくりネットワーク」という任意団体が10年以上この森の整備をしており、その活動に部分的に関わらせてもらっている関係で、この森の材料を購入させていただけるようになりました。
林道を開設する際に伐採しなければいけなかった木、用材を伐採する際に支障木として伐採しなければいけなかった木などさまざまな木がその場に積まれています。僕たちが使わなければ、そのまま山で朽ちるのを待つだけなわけですが、材料としてみれば、ちゃんと使える木材です。
そういった材料でどんなものを作ろうかと考えるのもワクワクする時間でもあります。
どんなものが展示販売されるのか?
今回は、「暮らしの道具」というくくりをつけてますが、普段使えるもの、あったらいいなと思うものを制作しました。
僕は、器、木のコップ、小皿などがメインですが、特徴のある木たちは「花器」にしてみました。
花器は、あくまでも参考出品で販売はありませんが、林地残材だからこその特徴があると思います。
fuu+017さんは、ブローチやアクセサリーなど枝や小径木の特徴を生かした作品を出すようです。
そもそも、木工家ウィークNAGOYAって?
木工家ウィークNAGOYAは今年で11回目になる国内最大規模の木工家によるイベントです。
毎年6月の第1週末に全国の木工家が名古屋にあつまり、フォーラムや展示会などさまざまな企画を行います。
http://woodworkers.jp/
今年も雨の合間を縫っていい天気になりそうです。
木のもの、木の家具に興味があるなぁという方、木工ってどんな仕事だろう?って思っている方、ぜひ今週末は木工家ウィークNAGOYAにいらしてください。
モリノコエ
期間:6月1日(金)から6月10日(日) (会期中無休)
時間:
[平日]11:00~20:00
[日・祝]10:00~18:00
(最終日の終了時間:18:00)会場:moriwaku cafe
愛知県名古屋市中区錦2-9-20 トラスト伏見駅前ビルアクセス
地下鉄東山線・鶴舞線「伏見」駅1番出口より1分
http://woodworkers.jp/program/2018-2/program-953