目次
- 1 砂澤ビッキとはどんな人物か
- 2 砂澤ビッキ記念館
- 2.1 亡くなってもなお宿り続ける力
- 2.1.0.1 5日間、北海道旅行に行ってきました。車でぐるりと周遊のロングドライブな旅程まとめ
- 2.1.0.2 北海道おといねっぷ美術工芸高等学校は木工に夢中になれる国内唯一の高校!
- 2.1.0.3 NC技術と職人技を駆使!東京2020オリンピック・パラリンピックのメダルケースも制作!躍進する山上木工を見学してきました!
- 2.1.0.4 アイヌの彫刻家 砂澤ビッキの記念館「ビッキ アトリエ3モア」に行ってきました
- 2.1.0.5 竹中大工道具館主催の「木組 分解してみました」を札幌で見てきました!
- 2.1.0.6 秋岡芳夫の魂が生きる置戸町 どま工房で企画展「ドマしよう。-あそんでならってあじわって」を見てきました
- 2.1 亡くなってもなお宿り続ける力
音威子府に行ったとき、おといねっぷ美術工芸高等学校のほかにどこかいっておいた方がいいところはある?という問いに、友人が砂澤ビッキ記念館を挙げました。
エコミュージアムおさしまセンターのBIIKI アトリエ3モアというらしい。
お恥ずかしい話、僕、ビッキを知りませんでした。でもせっかくなので行ってみよう。
砂澤ビッキとはどんな人物か
砂澤ビッキは1931年(昭和6年)にアイヌの両親のもとに生まれ幼少期から「ビッキ」(カエル)という愛称で呼ばれていたそうです。22歳で木彫をはじめ、阿寒湖と鎌倉で創作活動をしていたが、最終的に音威子府にアトリエを構えたそうです。1989年57歳のときに骨髄癌で亡くなるまで、モダンアートの世界で独自の世界観を表現しながら活躍したアーティストです。
製作風景に移るビッキの写真。どれをみても煙草をくわえているのがとても印象的です。
砂澤ビッキ記念館
小学校の廃校を活用したアトリエ。1978年にアトリエとして移ったそうなので、音威子府ではそのころからすでに村は縮小していたということですね。しかしビッキからしたら、のどかな風景が広がる音威子府で木材からダイナミックな作品を作る格好の場所だったのでしょう。
場所は、音威子府中心部から西へ5分ほど走ったところにあります。
お出迎えのマスクマン
風の回廊と名付けられた廊下。自然の中でビッキがどのように木と対話しながら作品を生み出していたのかを感じられる展示です。
トーテムポールの木霊
1980年に音威子府駅前に建てられた「オトイネップタワー」。しかし、それは嵐の中で倒れてしまいます。そのまま土に還ろうとするトーテムポールは、まさにビッキが自然の中で作品を生み出し、そのまま自然に還るところまで演出したかのようです。
ダイナミックな作品からかわいらしい彫刻までさまざまな作品と出会えます。
ビッキが使っていた道具たち。
道具を通して木と対話していたビッキの姿が目に浮かびます。
亡くなってもなお宿り続ける力
北海道でも片田舎である音威子府にひとりのアーティストがやってきて、アトリエを構える。のちにその場が記念館となり、人々を引き寄せる。ものすごい力が今もなおそこに宿っているようです。
このコロナの中、僕たち以外にも訪れていた家族がありました。ビッキの生涯に触れ、また何かを感じ、その思いはいろいろなところへ波及していくのでしょう。
アートとは作品であり、生涯でもあり、そしてその力は休まることはない。
そんなことを感じた砂澤ビッキ記念館でした。
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