さて、先週末から今年も使い始めた薪ストーブ。どれくらい温かいの、と気になる人も多いはず。そこで、エアコンと薪ストーブで気温がどう違うかを見てみたいと思います。
我が家は2年前からNetatomo ウェザーステーションを設置して、ずっと室内室外の気温、湿度などをデータで記録しています。そのため、エアコンだけしか動いていない時、薪ストーブに火を入れたときの気温の変化が見えるかできるので、こういった検証がしやすいのです。
それでは見てみましょう。
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目次
失敗しない薪ストーブの火のつけ方: コツはいかに○○を生み出すか!
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エアコンでの限界温度に対して、薪ストーブは軽々と上を行く。
これはNetatmoのiPadのスクリーンショットなんですが、室内の気温を表しています。先週の金曜日からの3日間。
外気温については金曜日が10度を少し上回り、土曜の早朝は4度くらいまで下がり、日中は温かく16度くらいまで上がり、日曜は一日10度前後といった3日間でした。
今年初めて薪ストーブの日を入れたのは26日です。この3日間では金曜日と日曜日は薪ストーブに火を入れていません。土曜日だけです。金曜日以前はずっとエアコンを使ってきたのですが、限界が20度手前です。我が家ではだいたい外気温が10~15度あたりだとエアコンでは20度超えるようなことはないんですね。なので、11月はずっとエアコンで20度手前当たりのところで暮らしていました。
そこに土曜日の薪ストーブです。今年初めてだったので昼間から火入れをして慣らし運転をしていたのですが、早々に20度を突き抜けます。外気も16度あたりまで上がって温かかったこともありますが、気持ちよくエアコンの限界値を越えていったわけです。そして夜はその勢い止まらず(というかガンガン焚いていたので)、25度まで上がりました。暑くてヨメからストップがかかってしまいました。
で、夜10時半に焚くのをやめたのですが、気温はそこからすとんと落ちます。でも日曜の朝になっても20度を下回ることはありませんでした。我が家は早朝にエアコンがスタートするように設定しているので、5時くらいからちょっと気温が上がり始めています。で、日曜は薪ストーブに火を入れなかったので、まぁそのあたりの気温をキープしていたような感じですね。
それでは、その次の3日間を見てみましょう。
28日月曜日から30日水曜日。このうち月曜日だけ薪ストーブを焚いていません。火曜日と水曜日は火を入れました。
上で示したようにエアコンだけの月曜日はやはり20度を超えれていません。それに対し、薪ストーブに火を入れた火曜日水曜日は20度を超えていきます。水曜日はこのデータをとった時点では20度を超えたところあたりですが、22度くらいまで結果的に上がってきています。
エアコンは、暖房というより気温キープ装置。薪ストーブは温かいけれでも、決定的な弱点があります。
ということで、エアコンは部屋を暖めるというよりは、寒くならない程度に気温をキープするという意味合いが強いですね。でも最大のメリットは人がかかわらなくても自動でONになったり自動でOFFになったりできること。ですので我が家は朝起きる前からエアコンが作動しますし、ヨメが仕事から帰ってくる昼過ぎ3時前にも自動で作動するように設定してあります。こういうところはやっぱりエアコン。
一方薪ストーブは確かに温かい。気温がしっかり上がっていくことは上のグラフでも示していますが、それ以上に遠赤外線効果というのがあって、エアコンのあったかい空気が送り込まれている感じではなく、じわっと体の芯からあったかさを感じるんですね。あったかいなぁって心底思います。でも最大の欠点は薪をくべ続けなければいけないということです。当たり前ですが、ストーブ内に薪を入れて火をつけなければあったかくなりません。自動でやってくれるわけではないんですね。そして、薪をくべるのをやめれば、火も弱くなり、次第に消えていきます。薪ストーブ本体は朝まで温かくても、部屋の気温はやはり下がっていくわけです。
つまり、薪ストーブは断然あったかいけれども、人が薪を入れなければその温かさはキープできないってことです。
そして、この6日間のグラフを見てもらいましたが、毎日毎日薪ストーブに火を入れるのもある意味大変です。僕が仕事から帰る時間が遅ければ、まぁ今日はいっか、ってなってしまいます。余裕があるときでないと薪ストーブに火を入れれないのです。ヨメがやってくれればいいんですが、やろうとしないところを見ると、温かさは認めつつ完全な僕の趣味だと認識しているんでしょうね(笑)
なので我が家はエアコンと薪ストーブの二刀流がいいと思っています。可能な限り自然の燃料で暖を取りたいと思っていますが、現実はね、なかなか難しいのです。(といっても、電力も太陽光発電で100%以上自給しているわけですが)。
以上、薪ストーブのあたたかさとデメリットの考察でした。
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