日本 木工

道具以上に日本の木のこころが凝縮された竹中大工道具館に行ってきました。

2015年4月6日

竹中大工道具館

3月最後の週末、竹中大工道具館に行ってきました。新館として新しくなったということで前々から行ってみたかったのですが、今回関西方面に行く機会があり、さらに、ちょうど良いタイミングで、「木と共に生きる」という小椋榮一さんの企画展があり、その中でセミナーがちょうど行く日に企画されており、これは行くべきだ!と申し込んだ次第です。

しかし、前日の夜ある集まりがあり、だいぶお酒を飲んでしまい、朝の出発が遅れ、さらには渋滞に巻き込まれ、極め付けに道に迷うという失態で、結局ついたのはセミナーが終わる時間。。。。非常にもったいないことをしてしまいました。

竹中大工道具館

それでも企画展はじっくり見れたし、竹中大工道具館の展示物もゆっくり見ることができて、非常に満足です。

竹中大工道具館

企画展については、展示物はお借りしているもの、ということで写真の公開はできませんが、木地師の始まりから、その仕事の内容が一般の人でもわかりやすい内容で展示されていました。とても興味深い内容でよかったです。そして、正面に展示してあった迫力のある欅の盆。これはすごい!の一言。

竹中大工道具館

階段は、楢の木の削り出し。芯持ち材ですが、こういう割れを生かして、その荒々しさがあるんだけど、凛とした階段となっていてすごくかっこいい。ほんと、木は活かしようですね。固定観念にとらわれない発想というのは大事だと改めて思わされました。

竹中大工道具館

下の階は常設のものですが、どれだけいても見飽きないですね。道具の歴史をたどってみると、今僕らが手にする道具というのは少しでも早く、少しでもいい仕事を、という思いのもと改良されてきた昔の人の知恵の賜物だということがわかります。

そして、法隆寺の宮大工 西岡常一さんの言葉や道具・ノート。ため息が出てきます。大工と木工は木を活かす仕事として同じことが言えます。先人たちの木に対する思い、考えががとても深いことに驚かされます。

竹中大工道具館

最後にぞくぞくしたのは、千代鶴是秀の鉋刃。本でしか見たことのないものです。実際、この名工の仕事のすごさなんて僕にはわからない未知の境地なんですが、得体のしれないゾクゾク感を感じました。

竹中大工道具館

ちなみに、さすがミュージアム!と思うのが、こういった展示。いつも、学校で丸太をこういうふうに製材すると板目になって、こういうふうに製材すると柾目になって、とホワイトボードで説明したりするのですが、こういう展示があると一目瞭然。展示の仕方、伝え方には、とても参考になるものばかりでした。うちの学校でも作ってみようかなぁ。

竹中大工道具館

僕がワクワクドキドキしながら館内を周っている間、子どもはどうしてたかというと、ボランティアの解説員のオジサンにいろいろ教えてもらっていました。とても優しい方でいろいろ話をしてくださっていて、朔汰もすごくうれしそうでした。

というわけで、大満足の竹中大工道具館でした。

竹中大工道具館
http://www.dougukan.jp/
TEL 078-242-0216
FAX 078-241-4713
〒651-0056
神戸市中央区熊内町7-5-1

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