ミャンマー

【ミャンマー 観光 7】魅惑のバガン 2~少し足を延ばしてミャンマーの不思議なもの代表 ポッパ山へ~

2014年12月29日

Myanmar Bagan ミャンマー バガン ポッパ山 Mt. Popa

丸々自由となる2日目、もしバスの都合がつけば足を延ばしてモンユワまで行こうと考えていました。モンユワには巨大仏が好きで好きでたまらない僕の友人Iがとってもとってもうらやましがるほどの巨大な大仏さんがおられるのです。しかもワールドクラスの寝ている大仏さんとこれまたワールドクラスの立っている大仏さんが並んでいるのです。

車をチャーターすると$200以上かかるといわれ、バスだと1日1本で10時発でバガンへ戻るバスも10時発、つまりモンユワで1泊しないといけないということになり、断念しました。友人Iよ。いつか一緒に行こう。




 

ポッパ山 タウン・カラッ行き決定


ということで、バガンから気軽に行けるポッパ山に行くことにしました。ここには不思議な寺院があるのです。なんと岩峰の上にお寺が。その名もタウン・カラッ。ミャンマーの土着宗教のナッ信仰の聖地です。世の中には不思議なものがあるものです。黄金の岩が絶妙なバランスで岩壁に乗っかっているチャイティーヨーパゴダもミャンマーの不思議なものの見どころの一つですが、このポッパ山もふもとのタウン・カラッも人気の観光地です。

バガンからはシェアタクシーで一人10000kyt(1000円)。朝9時に出て11時ごろ着いて、13時に向うを出て15時に戻ってくるというのが定番なんだそうです。

ということで、朝9時ちょっと遅れてホテルまで迎えが来ました。その後日本人の老夫婦とロシア人の女の子を乗せていざ出発。タクシー運ちゃんは悪路でも飛ばします。で、遅い車を追い抜いていくんですが、右車線通行のミャンマーにして、日本から入ってくる右ハンドルの中古車はほんと危険だとこの時痛感しました。追い抜くとき、反対車線から来てないか確かめようとしても、運ちゃんがそれを確認できるところまで出てくると、もはやそれは反対車線を大いに越している状態。左側に座っている僕としては冷や汗もんです。

Myanmar Bagan ミャンマー バガン ポッパ山 Mt. Popa

ポッパ山はバガンからの人気のショートトリップのため、ものすごい観光客が押し寄せてきます。そのため、渋滞も起こります。タウン・カラッの入り口まで行くと身動きできなくなるから、と200mほど手前で降りることになりました。少し遅れて出発したけど、ちゃんと11時着です。

 

ついに憧れのポッパ山


実は17年前にミャンマーにいた時も、このポッパ山に来てみたかったんですが、その思いはかなわずでした。なので、今回来れたことは非常にうれしい思いがします。

なんていうんでしょう。僕は大自然がつくりだす景色はもちろん、人がつくりだした結果の圧倒的な情景に惹かれるんです。なので、それがどんな背景でどのように生み出されたものなのかというところはそこまで興味なく、結果として「圧倒的なもの」にとにかく触れたい、感じたい人間なのです。

Myanmar Bagan ミャンマー バガン ポッパ山 Mt. Popa

人からすれば上辺だけのものかもしれませんが、僕はそれでいいのです。とにかく、うわっすげーっていう感情を内に起こさせたいのです。

 

とにかくひたすら階段を上る


Myanmar Bagan ミャンマー バガン ポッパ山 Mt. Popa

タウン・カラッにつくと、試練が待ち受けています。頂点の寺院に行くにはひたすら急な階段を上り続けるのです。(上の写真は下向きに撮ってますが、こんな階段が永遠に続きます)。呑気に昇り始めれば、だんだんと苦笑いに変わり、そして無口になります。中には音を上げて泣き出す子もいれば、私もう無理だわ、先行ってちょうだい、という老婦人もいます。その階段は、途中かなり急こう配になるものもあるので、頂点を目指す者にとってはなかなかの試練ではないかと思います。

それでもひたすら上を目指す人たち。人間というのは不思議な生き物です。周りをうろちょろして人間が落とす食べ物をねらっている猿たちには到底理解できないのでしょう。黙々と上を目指して歩く、人間の姿。それは滑稽に映るかもしれません。




 

頂上でその苦労は報われるか


Myanmar Bagan ミャンマー バガン ポッパ山 Mt. Popa

どれくらい上るのでしょうか。上って上って上って、ひたすら階段を上り続けます。そして、頂上の寺院につくと、その光景は突然入ってきます。ポッパ山とそのふもとの通りやパゴダが見えます。

Myanmar Bagan ミャンマー バガン ポッパ山 Mt. Popa

一息つけれる瞬間です。中には家族でゆっくりする者もいれば、ナッ信仰の人気の聖人ボー・ミン・ガウンにお祈りする人、とりあえず写真に納める人、必死で説明を聞く人。いろんな人がいます。

Myanmar Bagan ミャンマー バガン ポッパ山 Mt. Popa

聖人ボー・ミン・ガウンは、仏陀のようなものでなく、より人間としての姿なのでどことなく面白いです。たばこくわえさせられたり、お金を体中に纏っていたり。ただのイカツイおっちゃんです。でも聖人だそうです。あがめられております。なので僕も倣ってお祈りしておきました。

でもね、正直上ったところでそんなによかった~というものはありません。やっぱりタウン・カラッは下からのその異様な光景こそが僕にとっての魅力だからです。

Myanmar Bagan ミャンマー バガン ポッパ山 Mt. Popa

あとね、前々から気になってたことなんですが、タウン・カラッにきて改めて強く感じたことがあります。それはミャンマー人の基本的なモラルやホスピタリティのなさ。とにかく汚いんです。ゴミはあっちこっちに捨てられてるし、レストランやホテルなどお客さんをもてなすその態度でも、せっかくそこまで仏教に熱心なんだから、相手のために、ともっと良くできてもいいのにな、ってすごく思います。

Myanmar Bagan ミャンマー バガン ポッパ山 Mt. Popa

昔の日本も同じような時代があったかもしれませんが、どうしても今の日本と比べてしまいます。これから経済が発展していけばもちろんそのあたりも求められるでしょう。

Myanmar Bagan ミャンマー バガン ポッパ山 Mt. Popa

あと、修学旅行生らがロンジーをはいてなかったことがショックだったかな。標識でもロンジー履いた人が描かれています。日本でも普段着としての和装が消えたように、ミャンマーでもロンジーが消えゆく運命にあるんでしょうか。そういう意味でも悲しいですね。

そんなこんなでいろんなことを感じたポッパ山旅行でした。帰りは1時間ちょいで戻ってこれました。下り道が多かったからかな。とにかく、タウン・カラッの独特な情景を見ることができてうれしかったです。

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