日記

スズメのひなを保護したら

スズメのひな

5月の終わりごろ、スズメのひなを保護したんです。

我が家は事務所として使われていた建物で人が多くいたからなのか、タバコをぱかぱか吸ってたからなのか、やたら換気扇があるんです。で、毎年その排気口でスズメが巣をつくります。でも大きな窓のそばにある換気扇では、人の目もあって、結局スズメさんは人の気配に耐えられなくなり、そこでの子育てはいつも断念します。

で、今年は、倉庫の換気扇を出はいりするスズメを以前から目撃していました。倉庫なら人の出はいりはほとんどないのでヨシと思ったのでしょうか。

 

スズメのひなとの出会い


ある日、嫁が用があって倉庫を開けたら、扉付近の床に3匹のヒナが落ちているのを見つけました。びっくりした嫁。3匹はすでに死んでいました。慌てて僕を呼びに来たので、一緒に見に行くと、どうやら扉のすぐ上の梁に巣を作っていました。扉の開け閉めの反動で落ちたのか、最近ぐんと暑くなったので耐えきれなくなったのか。僕が数日前に入った時にはこんな状態ではなかったので、その数日間の間で何かが起きたんですね。

そんな会話をしていると、ピヨピヨとどこからか鳴き声がします。ん?まだひながいるのか?嫁と二人で探しました。すると倉庫の奥の方に一匹泣いているひながいました!弱っているけど、一生懸命鳴いています。僕はここにいるよ、って。一匹だけ運よく助かったのでしょうか。倉庫の奥まで頑張って歩いたのかな。とりあえず保護。

 

スズメのひなを保護したらまずすること


保護したものの、どうすりゃいいんだ??こんなときはグーグルセンセイ。「スズメのひな 保護」で検索。とりあえず、検索結果で出てきた内容で対応です。

1.入れ物を用意する
とりあえず、小さな段ボールを用意。足が滑らないように枯草を敷き詰めました。

2.温める
スズメのひなは体温は40度以上あるので、普通の空気にさらされると体温を奪われるらしいです。保護した時点でたぶん体温は低下中。だからといって人のぬくもりで温めようとしても逆効果。人のほうが体温が低い。普段は兄弟たちと体を寄せ合って温めているそうです。保護した時は、ペットボトルにお湯を入れて、湯たんぽのようにするといいみたい。冷めたら新しいお湯を入れなおす。ペットボトルを箱に入れたら、歩み寄って体をすりすりしてました。

2.エサや水分を与える
水をあげてはいけないそうです。我が家は豆乳を少し温めたものをストローで飲ませました。かなりの食いつき。おなか減ってたのかな。ちいさな昆虫もいいとあったので、嫁と朔汰が「えさをさがせ!」と一生懸命探して捕まえてきてくれた生まれたてのショウリュウバッタ(とってもちっちゃい)を与えてみました。一応食べました。あとは、炊いたお米をすりつぶしたものもあげました。

とりあえず、一晩そんな感じで過ごしました。最初はピヨピヨ鳴いてたひなも次第に落ち着き、コクリコクリと寝始めました。朝見てみると、少し元気になって、フンもしていました。

 

あなたならどうしますか?


さぁ、これからが判断の分かれ目です。自然の生き物なので、保護し続けるのか、自然に返すかの選択です。まだまだ弱っているひな。でも、僕らが面倒を見れるのも限界があります。どうやら、まだ親スズメは倉庫を出はいりしているようです。

うん、親スズメに返そう。

朝、親スズメが出はいりしている付近にひなを入れた箱をおいておきました。親スズメが見つけて子育て再開してくれれば。そう願って。

 

 

 

 

夕方、仕事から戻った嫁が見てみると、悲しいことに、ひなは息絶えていました。

何が正解なのか、どうすればよかったのか。もう少し元気になるまで無理してでも面倒見るべきだったのかな。でも親スズメはまだいるし。自然の生き物とのかかわり方を考えさせられました。朔汰も一生懸命エサを探してくれたりしたんですが。朔汰はどう感じたのかな。まだ「死」を理解していない朔汰。かわいそう、という感情はあるみたいです。朔汰と一緒に、裏山のふもとに穴を掘って、スズメさんを埋めました。

天国行ってらっしゃい。

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