ビジネス 日記 生き方

自分がやるべきことは何か。そして、それに専念したいと思う今。

2020年5月24日

2017年5月に法人を設立し、ツバキラボをはじめました。あれから早3年もたったわけです。4月決算ということで、無事第3期も終わり、今4期目に入りました。

おかげさまで創業以来微々たるものの黒字を維持しております。
シェア工房に通ってくださる会員さまも年々増え、ほぼほぼ起業前の計画に近いところの数値なのが逆に怖いくらいです。

さまざまなプロジェクトや制作案件については、つねに10~20近い案件が動いており、細かな案件を入れると30近くあります。毎日毎日頭の中がぐるぐるぐるぐる。

そして、今回第3期が終わるころにコロナが発生。

第4期のしょっぱなからなかなかつらい思いをしております。

そして、いろいろ考えました。自分はなぜ起業したんだろう?何をすべきなんだろう?と。

一つの記録として記しておこうかと思います。

↓ちなみに、独立してから半年ぐらいに書いたブログ。主に家族との時間の持ち方が大きく変わり、メンタル的にはとてもよくなったわけです。

必死で売り上げを積み重ねた3月、4月

今年の1月。それは、会計士さんと1か月のまとめを行う月次会計の日でした。

いつものように今抱えている案件の進捗具合を報告し、前月の成績(月次決算)をまとめ、現状を確認し、今後どういうことをしないといけないか、月次会計ではいつもそんな流れで半日かけてやっています。

この日も同じように前の1か月(12月)の成績がまとめられ、そして告げられました。

「このままいくと3期は赤字になります」

11月12月は確かに売り上げが落ち込んでいました。このままの状態がこの先も続くのであれば、赤字になりますよ、というお告げに、僕は逆にやる気スイッチがポンと押された気分でした。

実はこの時、いろいろと制作案件の相談が増えていました。ですので、それらをしっかり受注していくことで、ひとつひとつは小さくても積み上げていけばしっかり売り上げが立つんじゃないかと思い、やる気スイッチが入った僕は、小さな案件も漏らさず受注していきました。

そして、3月4月は、売り上げ的にはかなりいい数字で終わることができました。

決算月は費用がかさみ、結果ギリギリ黒

僕は最終月である4月も売り上げをしっかり立てることができたため、今期は結構な黒字になるなぁ、とほくほくした気持ちでした。

しかし、そう甘くはありませんでした。

決算月は、いろんな費用が重なり発生することを忘れていました。結果、ぎりぎり黒字に終わっただけでした。むしろ赤にならなくてよかった。。。そんなレベルです。

これにはかなり落胆。。。

あれだけ頑張ったのに、こんな有様か。。。

補助金申請のための書類づくりで我に返る

そして、第3期が黒字で終われるように頑張っている中、コロナの影響もあり、世の中は自粛モードに突入していきました。うちも4月まではかなり良かったですが、5月からは案件が激減します。

そんな中さまざまな補助金制度が発表され、よし、こういうのをしっかりとっていくぞ!とこれまたやる気スイッチが入りました。

しかし、書類制作を何日も何日も続けている中で、ふと自分自身、疑問を抱いたのです。

「自分は何のためにビジネスしているんだろう?なんのためにツバキラボを立ち上げたんだろう?」と。

自分がやりたいと思わないような案件も、売り上げを伸ばすために受けていくべきなのか?
単に売り上げを上げることに必死になってないか?
そして、今何のために助成金を得ようとしているのか?

なんか、自分がツバキラボで実現したいことから、遠ざかっていないか?
他の木工所と結局同じじゃないか?ツバキラボらしさって何だ??

そんな疑問がぶわーっと頭の中であふれかえりました。

「ものづくりで暮らしを豊かに」:木の価値をより多くの人に伝え、木のものづくりをもっとたくさんの人が楽しめるように。

ゴールデンウィークが終わりましたね。みなさんどう過ごされましたか? 僕は、前半は無印良品 名鉄百貨店でのワークショップ。 ...

↑ 起業当時のブログを見ていても、今やっていることはなんか違うような。いや、やっていることは同じでも、心の持ちようが違うような。

起業当時掲げていたこと

当時掲げていた事業は、

ツバキラボの事業

  • 会員制シェア工房事業
  • 木製品製造事業

この2つです。それは今でも変わりません。

さて、事業としてやることは、上の2つで変わりないですが、「何のために」をしっかりとらえることで、自分がやるべきことはなんなのかを見ていくべきなのです。

ツバキラボを通して伝えたいことはこれです。


自分でつくることの豊かさ

そしてその「つくる」時、使う材料は究極の循環素材である「木」がいいし、しかも地元の木ならなおさらいい。地域の木を使って、地域の人たちの暮らしが成り立っていけばそんな良いことはありません。そして、自分で作るんであればもっと良し。作りたいという人がいたら、地元の木で作れることを当たり前にしていくのです。

そのために、地域の木材を活用していくことを基本として、ツバキラボでは岐阜県産材を使うことにこだわっています。その木材を使ってシェア工房の会員の皆さんが自身のものづくりを楽しむ。そういう場所を作っていくことで、かかわる人が、自分でつくることによって豊かさを感じる。

それの考え方がベースにあります。

こういうことを考えて始めたツバキラボ。それは、売り上げを上げるために”やらなくてもいい仕事”をちょこちょことっていくこととは全然違います。

今、自分がやるべきこととは

改めて自分がやるべきこと、目指すべきこととはなんなのか。

地域の木材が普通に使えるようにするための乾燥技術

地域の木材を使おう、というのは言うのは簡単ですが、実際はとても難しい。難しいポイントはいろいろありますが、一番は木材の乾燥です。

ツバキラボでは1年前からプロジェクトを立ち上げ、この木材乾燥について取り組んできました。目指すは、今の時代に合った乾燥技術を普及させることです。
それがもうすぐ次のステージに移行します。正直、うまくいけば、これはすごいです。これまでの木材乾燥の常識が覆ります。

そもそも木材乾燥というのは非常にブラックボックスな領域です。

でもそのブラックボックスの領域を、誰でも再現可能な技術にすることを目指しています。

化石燃料を焚いて温度湿度をコントロールしたり、高周波や減圧などで強制的に木材から水分を抜き出す従来の木材乾燥機が20世紀の技術であれば、僕らが目指すのは自然の力を利用した21世紀にあるべき姿の木材乾燥です。

この技術を普及させることに取り組んでいきます。

木のものづくりをより多くの人が楽しめるように

木工をもっと身近にたのしんでもらえるようにと始めたシェア工房。

でも岐阜で細々とやっているだけでは、なんにも動いていきません。

3年間やってきてある程度運営に関して掴んできたこともあるので、第4期はシェア工房をほかの町に展開することを目標とします。

今まで取り組んできたことがすべていい具合に機能する拠点を新たに作っていくことを今考えています。

これらのことは、おいおいまた記していこうと思います。

まとめ

補助金申請書類づくりをしながらもんもんとしたギモンが頭の中をぐるぐるし始め、そして行き着いた一つの答え。
それは、「もともとなにやりたかったんだっけ?」っていうところに立ち返ることでした。

そして、決めたこと。
第4期は、木材乾燥技術とシェア工房の展開、この2つを大きなテーマとして取り組みます。

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