3年前につくった子ども椅子があります。このサイトを見てくれていた方から連絡があり、出産した友人に子ども椅子を送りたいので作ってくれませんか?と連絡を受けたことがきっかけでした。当時、上の子朔汰が1歳半ごろでした。こういう椅子に座ってほしいな、と自分の子どもに思いを重ね、ああでもないこうでもないと考えながら出てきた形です。
椅子はSakuチェアと名付けました。
あれから3年間、まだまだこの椅子は現役で、食事の時も、本を読むときも、遊ぶ時も、どんなときもそばにいて、子どもの成長を支えています。ひっくり返してちっちゃなすべり台として遊んでることもあります。頼もしい限りです。
今回、新しくSakuチェアをつくる機会があり、1歳になる晄汰のために1脚作ることにしました。設計や作り方など初回の時には詰めが甘かった部分を見直し、よりすっきりしたSakuチェアができました。
2つを並べてみると、同じ白いカエデを使っていますが、初代は経年変化で色が変わり、3年間の重みを感じます。
晄汰もこのSakuチェアに座り、食事をするようになりました。まだお兄ちゃんの椅子と自分の椅子の区別はついていないようですが、自分が座る場所はSakuチェアなんだという認識はしてくれているようです。この子の成長もこれから支えていってほしいと、この椅子に願うのでした。