我が家のリビングルームで使っているのはSLローテーブルです。今から6年近くに制作したものです。
このテーブルの上で、ご飯を食べ、勉強をして、遊んで。
いつも、我が家の暮らしの中心にいました。
しかし、ご飯や飲み物をこぼすことはしょっちゅう。時にはヨーグルトを塗りたくることもありました。(5年前、長男1歳半のとき)
また、子どもがやんちゃになれば、シールがペタペタ貼られ、落書きが増えるのも仕方ありません。
そして、2か月ほど前、次男坊がついにやってしまいました。油性マジックで思いっきり落書きをしたのです。
はぁ。
最近、子どもたちも事の良し悪しを理解するようになってきたので、一度ここでリセットさせておくべきだな、と思い、テーブルを磨きなおすことにしました。
6年間の積み重なったもの
これが6年間使ってきた我が家のテーブル。落書きを除いても、様々なシミなどがありますね。僕はこういうのは好きな方です。暮らしの積み重ねがここにあるわけです。
先ほどの落書きもあれば、たくさんシールが貼られました。貼られては剥がし、貼られては剥がしを繰り返してきました。
とんがったものでガンガン打ちこまれてできた穴。
数々のへこみ。キズ。
すべて一度リセット!
天板を取り外して、サンディングします。
まずはオービタルサンダーでサンディングしてみました。しかし、オイル塗装をしっかりやってあるので、すぐ油分でサンドペーパーの目が詰まってしまいます。
そこで、
ダブルアクションサンダーでやりました。研磨力はこちらの方が強いです。
そして、汚れをすべて落としたら、
いったん水引をします。
水引きというのは、たっぷり水を塗って、表面に水分を含ませることで、へこんでいるところを膨らませる工程です。これを行うことで、それまでの加工工程の中でできたキズ・へこみなどをいったん元に戻すことができ、その上でさらにサンディングすることできれいな面が出来上がるわけです。
今回、へこみが至る所にあったのでしっかりと水引を行いました。また単なる水引ではへこみが戻らないところも多々あります。そういうところは、濡らした布とアイロンを当てて、スチームの力で強制的にへこみを修正します。
とんがったもので穴がいていたところは、一つは戻り切りませんでしたが、ほかはすべて元通りになりました。そのほかのへこみもすべて元通り。
改めてオイル塗装を施します。
水引き後、さらに番手をあげてサンディングを行います。
そして、オイル塗装を施しました。
再び深みのある濡れ色になりました。
ウレタン、ガラス、オイルなど様々な塗料がある中、僕はテーブルに関してはなんだかんだでオイル塗装が一番いいと思っています。もちろんこれはお客さんがテーブルとどういう付き合い方をしていきたいかで決まるもので、とにかくなるべくきれいな状態を保ちたい、シミ汚れをつけたくないという場合は、ウレタンやガラスがいいと思いますが、僕自身はそういった汚れも家族の暮らしのなかで刻まれていくもの。そう思うとオイル塗装も味があっていいなぁと思うわけです。(ただ油性ペンでの落書きはさすがにね。。。)
新品のように元通りになった我が家のテーブル
というわけで、我が家のテーブルは再びきれいになりました。
無垢のテーブルだからできること。自然の本物の素材だからこそできる長い付き合いです。
自身でつくったテーブルですが、改めて木という素材の良さを実感しました。