考え・雑学

伊奈波神社の初詣をもっとスマートにできませんか。メディアコスモスの駐車場の利用とバスの時間帯割引で。

2017年1月4日

伊奈波神社 初詣

追記:2017年12月31日
2017年9月29日にメディアコスモス立体駐車場がオープンしました。
メディアコスモス自体は正月三が日休館となりますが、立体駐車場は通常通り営業しているため、伊奈波神社への初詣を車で行く人は、メディアコスモス立体駐車場に止めて、歩いていくのが便利です。

営業時間:8時30分~21時30分
利用料金:100円/30分
駐車台数:300台

それでもバスの利用を推進したいですね。

実質これが2017年初のブログ記事になるわけですが、毎年岐阜市伊奈波神社の初詣でいつもひっかかることがあって、今日はそれについて書きます。

岐阜市の伊奈波神社は1900年以上の歴史がある総氏神で、岐阜市の初詣では一番賑やかなところです。三が日の人出は76万人といわれ、岐阜市の人口の2倍近い数です。メイン道路である長良橋通から神社へ続く道は交通規制で車の通行は禁止され、そこには出店がずらーっと並び毎年毎年正月気分を盛り上げてくれます。

この伊奈波神社の初詣人気は絶大なもので多くの人で賑わうのですが、逆に言うとこの正月三が日の伊奈波神社周辺の交通事情は悲惨なものです。

今回はそのあたりに関して、もうちょっと考えて工夫すれば、無駄な混雑・混乱を防げるのじゃないか、という話です。
(*参道などが劇混みするのはどうしようもないですが、その近辺の交通事情の話です)

 

自動車依存度の高いまちにあり、近辺に駐車場がない伊奈波神社


岐阜市は典型的な自動車依存度の高い地方都市であり、中京都市圏総合都市交通計画協議会による第5回中京都市圏パーソントリップ調査によると岐阜市内の発生交通量に対して自動車の比率は約62%という数字が調査で明らかになっています。これは市内移動に限った数値で、市内市街含めた全体では68%なんですね。単純に「お出かけしよう」といった場合、6割7割の人が車で移動するわけです。

一方で、伊奈波神社自体の駐車場はもちろん交通規制で利用できなくなるので、自動車で行く場合は、どこか駐車場に車を停めて歩いていくことになりますが、伊奈波神社周辺には大きな駐車場はなく、数台しか停めることができない小規模なコインパーキングが数か所あるのみです。

Googleマップで伊奈波神社と近辺の駐車場を検索すると以下のように出ます。

つまり、収容力のある大きな駐車場は柳瀬付近の駐車場か岐阜公園の駐車場となります。測定すると柳瀬付近からは約1.8キロ、岐阜公園からは約1.5キロとなりました。実際多くの人がこれらの駐車場にとめ、徒歩で伊奈波神社に行っています。しかし、例えば子育て世代、小さな子ども連れて2キロ近くの距離を歩き、人ごみにもまれながらも初詣して、また2キロ近く歩いて戻るなんて正直無理っす。

そして問題となるのはこっちで、すべての人がそれらの駐車場に素直に停めているわけではなく、毎年近辺の道路ではどこかに停めれるんじゃないかと彷徨う車が大量発生し渋滞を引き起こし、そして右に倣えと違法駐車が蔓延しています。




 

メディアコスモスは救世主とならず


メディアコスモス 駐車場

そこで2015年夏に開館した岐阜市図書館を含む総合施設メディアコスモスが救世主となるか、と期待しました。上の写真のようにキャパは300台でたくさん停めれます。距離としては伊奈波神社まで1キロです。それでも1キロあるのですが、ほかの駐車場よりは圧倒的に距離は短いです。

しかし、メディアコスモスが閉館している正月三が日はこの駐車場も閉鎖されているんですね。
2017年9月末にオープンしたメディアコスモス立体駐車場は正月三が日も営業しています。(追記:2017年12月31日)

結局、今年も周辺道路で違法駐車の取り締まりを警察がやっていて、大勢の犠牲者が発生していました。

結局僕らは、車の中で子どもたちが寝てしまったこともあり伊奈波神社の初詣をあきらめて、護国神社のみにしました。

 

警察の取り締まりの無駄


そこで思うのが、この警察の違法駐車の取り締まりの無駄さ。犠牲になった人は本当にかわいそうなんですが、毎年毎年やっても違法駐車はなくなりません。絶対停める人は停めるんです。だからパトカー何台巡回させたって、警察官が何人うろうろしてても、すきを見て停めるんですよ。

そもそも、違法駐車駐を取り締まるためにパトカーやら警察官やらが見回るのってすごく無駄に思います。

もっと上手なやり方があるはずです。だって、違法駐車する側も、したくてしてるわけではなく近くに停めれるところがあれば停めたいんですよ、お金払って。でもすこしでも歩く距離を短くしたいという欲が出てしまうんですよね。

 

提案1:メディアコスモス駐車場を時間帯別料金設定と制限時間設定で利用可能に


そもそもメディアコスモスの駐車場を閉めている意味がよくわからないのですが、まずこれを利用可能にできませんか

2017年9月末にオープンしたメディアコスモス立体駐車場は正月三が日も営業しています。(追記:2017年12月31日)

そして、
・基本1時間での料金を設定し、1時間越したら大幅アップ
・基本料金は時間帯ごとに設定する

初詣で集中する時間帯は10時~2時ごろ。
例えば
9時までの朝の時間帯は通常の1時間200円。
9時~4時を1時間600円(近隣民間駐車場と同等かちょっと高め)。
それ以降は再び1時間200円。

こうすることで初詣に自動車で来る人をすこしでも分散するようにする。

基本の利用時間は1時間なので1時間で駐車場のキャパ300台が回転するとして、朝7時から夜9時までやったとしたら14時間x300台で4200台/日(実際夜の時間は満車にはならないだろうけど)。1台につき4人乗っていたとすると16800人/日がここを利用できることになります。

支払いは駐車場に入るときに1時間分をもらっておくいて、ゲートバーはあけっぱ。人ひとりが立てばよいです。交通整備に4,5人いるかもしれませんが。
300台をどんどん回転させることを目的にするので、1時間越えたらペナルティで2倍の料金に。

岐阜市とすれば、
朝7時から9時、夕方4時から9時の合計7時間x300台x200円で42万円、昼間9時から4時の合計7時間x300台x600円で126万円、合計166万円の収入となります。3日で498万円。その7割だったとしても約349万円。いいじゃないですか。

これからは行政も稼ぐ意識を持って行かないといけないですからね。収入も得つつ、違法駐車も減り、近辺の渋滞の緩和、混乱の回避できるのであれば前向きに検討してもいいのでは。

でも、この方法ですと、1時間規制があるので、正月早々時間を気にして動かなくてはならず落ち着いて参拝したり、出店をのんびり眺めて移動なんてできません。なので、人によっては次の策のほうがありがたいと思う人が出てくると思います。

 

提案2:バス利用についても時間帯割引を導入して混雑を緩和


メディアコスモスの駐車場の話は、自動車依存度が高いことを前提にした提案ですが、市が徹底的に推し進めているコンパクトシティにおけるバスを基軸とした交通政策に準した話をするとまた別の提案ができます。

初詣のような圧倒的な数の人たちが一か所に集中するような時は、公共交通を利用するべきです。そして交通手段を提供するバス会社は便数を増やして輸送量をあげる。

そして、これも朝9時までとか時間帯によって50円とか割引をする。しかもアユカ持ってる人限定で。

大人2人、幼児2人であれば運賃は大人分だけでいいので、市内料金であれば210円から50円惹かれて160円x2で320円。往復で200円得して、640円です。駐車場から歩く必要ないし、人も少ないなら朝早めにバスで行こうかなっていう家族はいるんじゃないでしょうか。

それか正月三が日の3日間、1日300円で市内路線乗り放題にする。これもアユカ持ってる人限定。こっちのほうがインパクトあるかも。

逆にそこで多くの人に利用してもらって、バスのいいところを知ってもらって、アユカも買っちゃったしってことで、その後もバスユーザーになってもらえばいいじゃないですか。自慢のBRTでどんどん輸送しちゃえばいいと思います。市内ループ路線で走らせているBRTを長良橋通り沿いに割り振ればより多くの人を運べます。

 

要するに人出の分散と交通手段のシフトを考えること


要するに、人出を分散させて無駄な混雑や無駄な取り締まりや正月早々の無駄なイライラを少しでも和らげましょう。その中でバス利用を促す大幅割引のような手段があってもいいし、市の駐車場で時間帯別の料金設定があってもいいと思います。

こういうところで生産性をあげていくことが大事だと思うんですよね。

岐阜市、岐阜バスさん、いかがでしょうか?

おすすめ関連記事

-考え・雑学

Copyright© Simplife+ , 2024 All Rights Reserved.