「森から海へのエール」という木工を通しての被災地支援活動を始めて1年半。
先日、新たなフォトフレームを制作するために材料を調達してきました。
この1年半、この活動を通して様々なことを学んできました。
正直、楽しさと辛さの割合だと、半々、もしくは辛さのほうが多いかもしれません。
僕が勝手に言い出して、勝手に始めた活動ですが、
まだまだ僕は小さかったのかもしれません。
ボランティアの域を超えて、全てを抱え込み、
一人で勝手にもがきながら、なんとか続けてきましたが、
少し限界を感じていたのも事実です。
活動を始める際、初期メンバーで話し合って定めた目標寄付金額、60万円を大きく上回り、
現在73万円の寄付をしています。
そういう意味で、どこかでもう十分かなと思ったこともありました。
でも、続けることにしました。
新たに材料を買い、新たにフォトフレームを作り、新しい商品も作り、
そして何よりも関わる人が楽しめる活動となるように、
少し気持ちを楽に構えてみることにしました。
自分が辞めることで誰も文句も言わないだろうし、これまでご苦労さんで終わるんだけど、
だからと言って、震災の傷跡はまだ癒えていないわけだし、
同じ日本人が、遠くにいる人たちがそのことを忘れることが一番怖いし、
自分自身がそのことをより自分のこととして考えられるようにするためにも、
主体となって何か活動していないと、って思ってしまいます。
今の子供たちに、どんな未来を残すのか、何を考え、どう行動するのか、
世の中には、本当に素晴らしい人たちがたくさんいて、
そういう人たちをちょっとでもバックアップするためにも、
自分にできることをするということを大事にしたいと思うのです。
自分にできることなのに、やらないということにはしたくないのです。
喜んでくれる人がいる、ほんのささいなことでも社会のためになる、
自分にできることがその部分につながっているのなら、やっぱりやりたいのです。
今回の材料は、岐阜で広葉樹2次林を適正に管理し、
健全な森を将来へつなぐ活動をされている
「ものづくりで森づくりネットワーク」から購入します。
しっかりとした理論に基づき適度に間伐された広葉樹を適正な対価を支払い購入し、
それをしっかりとした技術で加工し商品にして、
その売り上げを東北の海につなげる。
山側と海側の両方を支援する仕組みとして、
この活動がその部分を担えるようにしていきたいと思います。
これまでの「見える支援」という大前提を維持しつつ、
より山と海をつなげる活動へ。
もちろんそのためには、こんなちっちゃなちっちゃな活動ですが、
たくさんの人の協力が必要です。
悟空が両手を上げて、すべての生命体から少しずつパワーをもらって作る元気玉のように
まずはちょっとずつの気持ちと関心が必要です。
ということで、「森から海へのエール」はこれからも続きます。
たいそうな名前を付けて活動してますが、なんだかんだ言って
僕自身がたくさんの人からエールをもらってるような気もするんです。
協力したいっていう奇特な人がいましたら、ぜひ連絡くださいね。
(そういえば最近、奇特っていう言葉の意味を正しく理解していない人が多いらしい)
(あぁ、今日はもっと軽い文章書くつもりだったのにな。。。)