日記

白太の運命

2012年2月22日

木材には白太と呼ばれる箇所があります。
立っている木でいうと幹の表面に近い方、つまり最近成長した若々しい箇所です。
その部分は製材すると一般的に白い色をしているので白太と呼ばれます。

この白太は、若いがゆえ、性質が安定していなく、
ほかの部分に比べ柔らかく、狂いやすかったり。
木を食べて大きくなる虫たちはこの柔らかい白太の部分を食べているのです。
彼らは堅い芯の方へは行きません。

そして木工では、特に家具の製作に関しては、この白太は捨てられる運命にあります。
上に書いた性質のため強度を要する家具には向かないのです。

でも、同じ木。

資源を上手に使うという意味でも、
今回の森から海へのエールのフォトフレームには白太をあえて使っているものもあります。
写真の真ん中にあるフレームには白い部分が見えると思いますが、
この白い部分こそが白太と呼ばれるところです。
ちょとしたデザインにもなります。

お客さんが手に取るフレームにこの白太が入っているかもしれませんが、
何卒ご了承ください。決して品質が劣るわけではありません。
むしろより自然な姿なのかもしれません。

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