木工の作業の中に、仕口加工というものがあります。
仕口加工、つまりは木と木が接合する部分を加工するんですね。
もちろん僕はほぞ組でしっかりしたもの作るので、ほぞ穴とほぞを加工するわけです。
実は、僕はこの加工が好きなんです。
ほぞの嵌め合いはとてもシビアなもので、コンマ何ミリの世界です。
その絶妙な嵌め合いを狙って、
刃の出し具合、材の置き方、ストッパーの位置、フェンスの位置を調整します。
木工は、切りすぎたり、削り過ぎたりしたらもうその材料は使えなくなります。
そんな後がない！と思わせる状況の下、そのコンマ何ミリを狙います。
そして、完璧な嵌合のものができたらもう笑顔がこぼれます。
僕はこのホゾ加工をいかにスピーディにやるかってとこについ気持ちが入ります。
素早く加工するには、機械の癖が分かっていないとできません。
今ある機械の癖をしっかり把握して、
もっともっと正確に早く加工できるようになりたいなぁと思います。