僕が住んでいる場所は、周りが山で、目の前が市民公園という恵まれた環境ですが、
一つ大きな負の遺産があります。
それは、全国的にも名が知られることになった産廃不法投棄の現場の近くなのです。
(事件に関しては、改めて説明はしません。
興味がある方は、椿洞・不法投棄で検索してください。)
5年前から、岐阜市が不法投棄を続けてきた会社に代わって、
途方もない量の産廃を掘り起し、分別し、処理してきました。
その工事が完了したということで、住民説明会に参加してきました。
工事現場の上までいき、
事件発覚から工事の内容、など岐阜市の担当者から説明を受けました。
山の尾根と尾根の間にごみを埋め続け、
写真の向かいの尾根に赤い看板のようなものが見えますが、
そこから写真撮影地点を結んだ高さまですべてごみで埋まっていたそうです。
実際そこに立ってみると、ものすごい量だったということがわかります。
今はきれいに掘り起こされ、元の尾根の形状に造成されています。
しかし、地面は陶器やプラスチック、ビニール、ガラスなどの破片であふれていました。
これは、掘り起こした産廃の中から有害物質を含まないものは
造成のために使われたからだそうです。
どちらにせよ、ここの自然は破壊されたのです。
工事完了お披露目会という内容なので、一通り聞いた説明には、
今後についてがまったく語られませんでした。
なので、担当者に質問をしたところ、
岐阜市ではあくまでもこの工事を担当しただけで、今後については岐阜県が決める、
といった内容の回答でした。
行政に任せておくのもいいことではありません。
この地に住むと決めたからには、見て見ぬふりはできないのです。
真剣に、正面から、この場所と向き合っていこうと思っています。