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「木工旋盤(ウッドターニング)の始め方」と「おすすめの木工旋盤」の紹介!教室を運営する僕がタイプ別にまとめてみました。

2018年7月13日

 

木工旋盤はどこで買える?

木工旋盤同好会 木工旋盤 ウッドターニング

では、木工旋盤の機械などを購入するときどうすればよいかを説明します。

まともな木工旋盤が買えるショップは数店しかありません。どこもネット経由で販売しています。リアルショップ、工房があるところもあります。

正直、Googleで「木工旋盤 おすすめ」で検索してもほとんど参考になる情報が出てきません。上位にくるサイトで紹介されているものの中にはそもそも「木工旋盤」じゃないでしょ、っていうのが多く見られます。(なぜこんなことになるかというと、それらのサイトはAmazonなどで売れれているものを紹介し、実際購入されたら紹介金がもらえるアフィリエイトサイトだからです。なので木工旋盤がどういうものかという知識もあまりなくAmazonで買えるものをとりあえずランキングと称して並べているだけなんですね)

という前置きの上、以下のお店を紹介。

ここをチェック

木工旋盤同好会 : 
静岡県浜松市にある木工旋盤専門業者。日本で一番の老舗。現在はミドルクラス、ハイエンドの機種を取り扱う。代表鈴木さんは木工旋盤のメーカーや海外の作家さんたちと親交をもち、さまざまな情報を国内で発信してくれています。
http://www.woodturning.jp/

オフ・コーポレーション : 
静岡にある木工にまつわる様々な商品をネット販売するお店。木工やDIYをやる人は必ず1度はお世話になっているかと思います。木工旋盤は、エントリーモデルからハイエンドまで扱っています。
https://www.off.co.jp/

ナカジマウッドターニングスタジオ : 大阪にある木工旋盤教室も営むスタジオ。木工旋盤の機械販売だけでなく、オリジナルの刃物などの開発も行っています。エントリーモデルからハイエンドまで扱っています。
https://www.nakajimawoodturningstudio.com/

リブロスデルムンド : 
こちらも木工をしている人にはなじみのあるお店。SpokeShaveというオリジナルブランドを展開しており、木工旋盤もミドルクラスの機種が購入できます。
http://www.delta-mokkoukikai.com/

体験レビュー
ハイエンドの木工旋盤を扱う静岡県浜松市にある「木工旋盤同好会」に行ってきました。

近年じわじわと人気が出てきている木工旋盤。趣味としても仕事としても取り組む人が増えているように思います。お皿やお椀など暮 ...

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現在木工旋盤の取り扱いはありませんが、僕が運営するツバキラボでも木工旋盤の道具を少しずつ販売を始めています。イギリスの老舗刃物メーカーであるCROWN TOOLsやウッドターナーがウッドターナーのために道具を開発するブランドWoodcutなど、選りすぐりのものを厳選して販売しています。ECでの通販もありますし、ツバキラボの工房に来ていただければ試すこともできます。

ここをチェック

TSUBAKI LAB TOOLs : 
https://tsubakilabtools.stores.jp/




 

タイプ別おすすめ機種の紹介

 

趣味としてはじめたい

多くの人がエントリーモデルを購入することを検討します。そして、日本で一番ボリュームが大きいゾーンでもあります。100Vで駆動するので、気軽に始められる機種が多いです。

エントリーモデルの特徴

・電源 100Vで家庭用電源が使える
・モーター 1/2馬力~1馬力のものが多い
・回転数 100回転ほどの低速から3000回転越えの高速までカバー
・回転直径 300mmほど
・芯間距離 400mm~500mmほど
・本体50㎏で卓上タイプ
・10万円前後のものが多い

選択肢に上がる機種をいくつかピックアップします。

WoodfastM320
木工旋盤 おすすめ Woodfast M320
販売:NAKAJIMA WOODTURNING STUDIO

 

RIKONミドル
木工旋盤 おすすめ
販売:オフコーポレーション

 

JET JWL-1221VS(2020.4現在 取り扱いがなくなったようです)

販売:オフコーポレーション

 

 

商品の写真を見ると、カラーリングを除いてなんか似ていますよね。このエントリーモデルは各メーカーが作っているというよりは、OEM生産されている機種を自身のメーカーカラーにしたりステッカー貼ったりしているものも多いので、物は一緒ということもあります。

そんな時に、じゃあどれを買うか、という判断は、販売されているお店が信頼できるかどうか。何か故障があったときに、対応してくれるかどうか、という点につきます。サポートをどれくらいしてもらえるかという点は、意外と重要です。(この点はほかのクラスの機種にも言えることです)

あと、エントリーモデルは、ハイパワーのモーター(1馬力)を積み、旋回最大径も300mmとハイスペックを謳う機種が多いのですが、躯体は割と小さく、剛性も弱い部分もあり、各パーツの精度も高くないので、いざスペック通りに大きなものをやってみようチャレンジしても、うまく削れないっていうこともあります。あくまでも趣味レベルのものという認識でいたほうがいいと思います。(もちろん、エントリーモデルで作品を作られる作家さんもいますので、捉え方の問題です)

最新のモデルの比較表はこちらで書いています。

木工旋盤を購入したいという多くの人がまず検討するのがミニサイズ、またはミディサイズと呼ばれるクラスの木工旋盤になります。海外ではミニとかミディとかいえばピンとくるのですが、日本だとミディ??ってなりま

 

作家として作品を作りたい

すでに作家活動をしている人、最初は趣味だけどいずれ販売できるようになりたい人(ハイアマチュア)は、10万円前後のエントリーモデルよりも一つ上のミドルクラスのものを買っておくと良いと思います。価格にして30万円を超えてくる層です。このレベルのものであれば、機械の精度や剛性も高レベルで作られており、パワーも1馬力~2馬力のものが多いです。

このクラスは、電源が単相200Vのものが多く、その場合は電気工事が必要になってきます。また重量も200㎏近いものもあり、モノによっては床の補強が必要です。

ミドルクラスの特徴

・電源 単相200Vのものが多い(単相100V を選べる機種もある)
・モーター 1馬力~2馬力のものが多い
・回転直径 400mmほど
・芯間距離 1mほどまで挽ける機種もあり
・200㎏近い機種もある
・30~50万円

Vicmarc VL150
木工旋盤 おすすめ
販売:木工旋盤同好会

ROBUST SCOUT
木工旋盤 おすすめ
販売:木工旋盤同好会

JET1640EVS
木工旋盤 おすすめ
販売:NAKAJIMA WOODTURNING STUDIO

ONEWAY1224
木工旋盤 おすすめ
販売:木工旋盤同好会

 

このクラスは、木工旋盤専門業者である木工旋盤同好会が幅広く扱っています。そもそも木工旋盤同好会は本当にお客さんに自信をもってお勧めできるメーカーの機種しか扱わない、という確固たる方針があります。ですので、安心して購入できるのではないでしょうか。




 

大きな作品や生木からつくる作品も挽きたい

50万円~100万円のハイクラスの木工旋盤。2馬力~3馬力のハイパワーのモーターを搭載し、最大径も500mmや600mmのものまで挽けます。水分を含んだ生木でも十分回すことができるクラスです。

ただ、本体重量が400㎏ほどあり、床の補強などが必要ですし、また電源もほとんどが三相200Vです。一般の人でこのクラスのものを購入する人はなかなかいないと思いますが、購入される方はそのあたりの計画・準備が必要です。

ハイクラスの特徴

・電源 三層200Vのものが多い(単相200V を選べる機種もある)
・モーター 2馬力~3馬力のものが多い
・回転直径 600mmまで挽ける機種もあり
・芯間距離 1mほどまで挽ける機種もあり
・400㎏近い機種もある
・50~100万円

Vicmark VL240S
木工旋盤 おすすめ
販売:木工旋盤同好会

Powermatic 3520C
木工旋盤 おすすめ
販売:NAKAJIMA WOODTURNING STUDIO

ONEWAY 2416
木工旋盤 おすすめ
販売:木工旋盤同好会

Vicmarc VL300S
木工旋盤 おすすめ
販売:木工旋盤同好会

Powermatic 4224B
木工旋盤 おすすめ
販売:オフコーポレーション

ROBUST AMERICAN BEAUTY
木工旋盤 おすすめ
販売:木工旋盤同好会

このクラスは各メーカーしのぎを削って開発をしていますので、本当に素晴らしい精度、機能が備わっています。すべてを試したことがあるわけではないので、詳細に違いを述べることはできません。一つ言えることは、所有しているROBUST American Beautyはいいです。

たくさんの機種をタイプ別に紹介してきましたが、じゃあ総合的におススメなのはどんな機種でしょうか?次のページで....

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