先日マキタの電動トリマー 3707FCが突如故障し、修理に出しました。結局約8000円の修理費を支払い様々な部品を交換して新品のように戻ってきました。この3707FC、実は2台目なんです。先代は使い始めて2年で完全に故障。そして2年前に購入したのも2年間使って今回故障し、高い修理代がかかっています。2年ごとに不具合を起こさせるタイマーが仕込まれているんじゃないか、とすら思ってしまいます。
僕はトリマーは1台しかもっていないので、今回のようなことがあると大変困ります。何だかんだで多用するトリマーですので、2台体制にしたいということで、新たなトリマーを買うべくリサーチを行いました。
当初、展示会で実際に触ってみていたリョービのTRE-60Vにしようかと思っていましたが、ワールドワイドにリサーチをしてみるととんでもなく評価が高い機種があることに気づきました。それが今回購入することになったDewalt DW611PKです。
ただし、この機種は日本では購入することができません。そのため先日紹介させてもらった転送サービスを利用してアメリカのアマゾンから購入しました。
さて、届いたDW611PK、まだ本格的に使ってはいませんが、まずはインプレッションレビューをしたいと思います。
目次
最大の特徴はプランジベースがついている!DW611PK電動トリマーと電動ルーターのあいのこモデル
実はこのDW611PKは純粋なトリマーではありません。モーターは1.25馬力で通常のトリマーに比べると倍近いパワーがあります。実は、DW611PKはトリマーというよりはコンパクトルーターという部類に入ります。そして、日本ではほぼ見かけませんが、アメリカでは多くのモデルが存在するプランジベースとフィックスベースが入れ替えられるコンビネーションルーターなわけです。
トリマーのようにエッジの面取り作業などに使うこともできて、またルーターのように落とし込みで彫り込むような作業もできて、しかもコンパクトなので扱いやすい。コンビネーションルーターってとても優れていると思いますが、なぜ日本に存在しないのか。。。まぁ、日本で使いこなせるほどの一般の方が少ないんでしょうね。
実は、今回このモデルを選んだ最大の理由はこのプランジベースをつけられるというところにありました。電動ルーターを使うほど大掛かりなものでもないし、かといって普通のトリマーでは落とし込みの切削がやりにくい。プランジベースがあれば、、、、、というケースが実際ありまして、ちょうどよかったわけです。
操作性は抜群!
では実際の操作性は、といいますと、これがまた素晴らしいです。
一番感心した点は、刃の昇降のストッパーがレバーを引っ張っている時だけ動き、離せばガチっと止まる点です。多分ルーターを知らない人は理解できないと思いますが、これ僕にとっては画期的でした。例えば僕が使っているマキタの電動ルーターRP2301FCのプランジ機構は、
レバーでストッパー解除⇒昇降⇒レバーで固定
といった、3つの操作が必要です。そのため、先日の一般の人向けのワークショップでも固定を忘れていたりして途中で深さが変わっていた、なんてことも起こりました。
一方DW611PKのプランジ機構は、レバーでストッパーを解除しながら昇降、離せば固定なので、操作が1つで完結するんです。これ、びっくりです。
また、プランジベースでもフィックスベースでも微調整がとてもやりやすい。ルーターに関していえば、この辺は各社とても努力しているところなので最近のモデルはどれも素晴らしいんですが、トリマーではなかなか精度のよい微調整ってなかなかありません。やはり微調整が0.1mm単位でしっかりできるというのは大事ですね。フィックスベースのほうでは、リョービのTRE-60Vでも採用されている、本体そのものにねじがきってあって、微調整の際は本体を回すだけという機構。これ、いいです。
アメリカのインチだけは勘弁してほしい
自分、アメリカにいたので身をもって感じていることではあるんですが、アメリカの単位ってほんとわけわかりません。木工やっているとインチはところどころ出てくるのですが、とにかくその計算、換算がめんどくさい。1/2"や1/4"、3/8"など木工でよく出てくるものはぱっと換算できますが、33/64"とか51/64"とかよくアメリカ人は分数で理解できますよね。。。。
このDW611PKも例にもれずメモリがインチなんですね。上の写真のメモリはインチですが、ここであればミリ単位のものを貼り付けようかと思いますが、先ほど紹介したフィックスベースでの微調整にかんしては、リング状にメモリと数字がついているので、ちょっとどうしようかと思案中。まぁマジックでとりあえず換算した数字を書くことになると思います。
いやぁ、インチはほんと厄介。
6mmビット用のコレットは別途用意しなければいけません
この機種はアメリカのものですので、1/4"(6.35mm)のビット用のコレットしか標準でついていません。つまり日本の6mmのビットは取り付けられないのです。この点については、工房 悠の杉山氏が解決策をすでに提示してくれています。感謝感謝。
つまり、マキタの8mmルーターRP0910の6mmビット用コレットがジャストフィットする、というもの。ということで、DW611PKを購入すると同時に、マキタの「コレットコーン6アセンブリ」(3500円ほど)も注文しておきました。上の写真の左が6mm、右が6.35mm。僕は6.35mmのビットも使っているのでこの辺は都合がいいですね。
集塵はやっぱこだわりたい
今回アメリカからこのモデルを購入するにあたって、アクセサリー系もこぞって購入しました。なかでも集塵フードは重要です。トリマーは特に舞い上がる木くずに苦慮してきました。そもそもトリマーなんて木くずや粉じんを舞い上がらせるものだと言っているかのような国産メーカーが多い中、例えばドイツのフェスツールはほぼ完ぺきな集塵システムで人気ですし、海外では健康への被害もしっかり考えて工房経営をされている方が多いと思います。そういうことを学ぶにつれ、集塵に関してはできる限りのことはしていきたいと考えているわけです。
フィックスベース、プランジベース両方の集塵フードを購入したわけですが、どこまで機能するものなのか。この辺りはいろんなレビューではわからなかったことなので、実際に使ってみるしかありません。フェスツールの集塵ホースが取り付けられたのはとりあえずよかったです。
以上ですが、ファーストインプレッションということで、書いてみました。また使ってみてのレビューはいずれしたいと思っています。