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最近読んだ本で、久々におススメの1冊です。
「幸せな人は「お金」と「働く」を知っている 」
さまざまなメディアで見聞きすることが多い「鎌倉投信」の創業者である新井和宏氏が学校で教えてくれない「お金」と「働く」をわかりやすく解説してくれる本ですが、そもそも「生きる」ということはどういうことなのかというところにもつながる、とても大事なことが書かれています。一つ一つの内容は目新しいことは少ないかもしれませんが、それらのことを1冊の本としてまとめてあることに意味があります。
僕が高校生の時にこの本を読むことができたら、また大きく人生変わっていただろうなぁ、と感じました。
人は幸せになるために、生きる
僕は以前から「人は幸せになるために生きる」と思ってきました。過去のブログでもそう書いてきました。
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この本の中でも、同じことが書かれていてびっくりしました。しかも金融という業界にいる人がそうおっしゃっていることにその意味があるように思えます。
世の中には、教育資金に〇〇万円必要だ、老後の備えとして〇〇万円必要だ、年収1千万の豊かな暮らし、など常にお金について煽りかけてくるキャッチコピーが溢れています。しかし、人の幸せは個々それぞれであり、いくらあれば安心、いくら稼げれば幸せということはありません。
お金が基準ではなく自分自身の中で基準を作ることが大事だと新井さんはいいます。その幸せの暮らしのために、いくら必要なのか、そこで初めてお金の額が決まってくるのです。
そして人生の中で多くの時間を費やすのが仕事です。幸せな働き方とは、他者への貢献。文中に次のような記述があります。
誰かの代わりに働くというのが「働く」ことの本質であり、それによって他者に貢献することでその対価としてお金が得られる。このシンプルな構造が、社会が高度化、複雑化するにつれて、見えにくくなっているように感じます。このことが、人が幸せに生きていくことを難しくしているように思えるのです。
また、
人が幸せに働くためには、自分が人や社会の役に立っているという実感が重要です。
世のため、人のため、と常に考え実践していれば、幸せな働き方ができ、自然とお金をいただくことができる。このシンプルな考え方、重要ですね。
お金との付き合い方
お金は悪だ、お金は善だ、いろいろ人によって意見は異なるかもしれません。
しかし新井さんは「お金は無表情」と何度も本の中で指摘しています。付き合い方で善にもなるし、悪にもなる。ただお金のことを学校で学ばないことから、多くの人がその付き合い方を知らないためにお金に振り回されることになる。
僕は、家庭よりも仕事を優先しバリバリ働く父を見て育ったため、お金に対し苦手意識というか、嫌悪感すら感じていました。だから、これまで社会貢献や奉仕活動的な意味合いが強い活動であったり、そういう考え方をすることが多く、どちらかというとお金のことがあまりよくわかりませんでした。きれいごとでは物事は動かない、といろんな人に言われてきました。
だからこそ自分自身ビジネスをはじめ、お客様から直接お金をいただく身であることもあり、お金のことをもっと知らなければいけないと思い、ふと目にしたこの本を読んだのですが、どちらかというと、僕が「理想」として思ってきたことが現実の社会の中で実践することが可能だということを証明しているような内容でした。
これから必要とされる人、これから必要とされる会社
これからは、「競争ではなく、共創する時代」。
他とは違う感性が求められる時代。個々の「感性」がお互い混ざり合い、新しい発想、イノベーションが起こります。
AI、ロボット技術がますます発達した社会の中では、記憶力が良くて、勉強ができる人よりも、優秀な人の定義はまさに「優しさに秀でる人」だと新井さんはいいます。
そして、会社のあるべき姿については次の2つの条件がそろっていることが大事だそうです。
1.これからの社会に必要とされる会社
2.スキルよりは人間力を磨ける(人間的成長ができる)会社
だからこそ、「これからの会社は今まで以上に経営理念が重要視される」といいます。
本物を見極める力が重要
個人でも発信できる時代であるため、フェイクニュースや嘘の情報が簡単に飛び交い、世の中にあふれています。そういった情報から真の価値あるものを見極める力が重要です。
自分自身のぶれない価値基準を持つことが大事であり、流行り廃りではなく、長い時間を経ても価値を感じられるものを見極めなければいけません。
本物を見極めるには、「本物」の人に触れるということも有効な手段かもしれません。私が「本物だな」と感じる人は、仕事に向き合う姿勢と人としての在り方が共感できる方ですね。仕事と生き方の両方が合致している人は、本物である場合が多いと思います。でも人間ですから完璧な人間はいません。自分が間違っている時に、その間違いを素直に認められるような愛嬌も重要
まとめ
人としてどうあるべきか、会社としてどうあるべきか、「いい会社」を金融という立場で支援する新井氏だからこその言葉がこの本にはあふれています。
社会に出ていない大学生や高校生などの若い人たち、社会に出たけれども仕事にしっくりこない人、お金や他人との比較で悩んでしまいやすい人など、この本を読むとなにかヒントを得られるのではないかと思います。