今年(2020年)に入り、同世代の方と話をしているとき、何度かお金の話になりました。小学校の同級生や仕事関係で同世代の人たち。
そして、みんな似たような思いを持っていました。
「これからのことや、こどものことを思うと何かしないといけないのはわかっているけど。。。」
「投資には興味があるけど、どうはじめたらいいかわからない」
「投資は怖いから、普通に銀行に預けている」
お金のことは、学校で勉強しないので多くの人がどうしたらいいのかわからなくなってしまっているようです。人が生きていくうえでお金は絶対に必要なのに、まともに勉強したこともないから、扱い方がわからなくなっているんですよね。
投資というと、モニターをたくさん並べて、なにやら良くわからないグラフを常にたくさん見続けるデイトレーダーのようなイメージもありますよね。ギャンブルをしているような。もちろんそういう世界もあります。
でも、普通の人でも将来に向けてお金を増やしていく方法はもちろんあります。
シンプルに自由に生きるためには、お金との付き合い方も変えていく必要があると思います。
ということで、今回は投資の始め方を書きたいと思います。
ここで記しておきたいのは、”興味があるけどよくわからないなぁ”っていう人にとって、不安を払しょくして投資に前向きになってもらい、順序良く投資を始められるステップです。
投資に対して前向きになる4つのこと
投資ってなんだか怖い、という声をたくさん聞きます。株のデイトレーダーみたいな極端なイメージを除いたとしても、もちろん投資にはリスクがありますからちょっと怖い、となるのも理解できます。
でも、正しくお金のことを理解する、正しく投資のことを理解する、正しく世の中のことを理解すれば投資を始めてみようって気持ちにきっとなると思います。
世界経済はずっと成長している
人は幸せになるために生きています。つまり、人が人として活動する限り、より暮らしが豊かになるように常に成長していくわけです。100年前、50年前と比べて今の方が貧しいと考える人はいないでしょう。
現に世界の国々のGDPを見てみると、必ず右肩上がりなのです。

http://www.garbagenews.net/archives/1335765.html
日本だけにいたり、海外といっても観光地ばかり行っているとなかなか見えてきませんが、例えば発展途上国のローカルなところでは、人々の暮らしが豊かになっていくのが肌でわかります。町にいる人々はみな明るい未来を見ているような、そんな空気があります。
そしてやはりアメリカはすごいですね。NYダウの推移をみてもずっと右肩上がり。

投資の森:https://nikkeiyosoku.com/dowchart/
ここに日本の日経平均を重ねてみると、、

投資の森:https://nikkeiyosoku.com/dowchart/
80年代の異常なバブルもあり、その後なかなか持ち直せず、ずるずるしておりますが、それでも2013年以降、上昇に転じています。
ここで言いたいのは、投資に失敗するのが怖い、と思ったとしても、しっかりバランスよく投資さえできれば、リスクを限りなく小さくできる、むしろ投資した分、世界の発展と共にリターンがある、ということです。
日本だけに投資していると、上のグラフからわかるように、長期間低迷してしまうことも考えられます。でも逆に、アメリカに投資していた場合、リーマンショックのような経済危機があったとしても数年で持ち直し、そして力強く上昇していっています。だからといってもアメリカだけに投資するのもリスクがあります。
バランスよく分散して投資しておくことで、リスクを小さくすることができるんですね。
インフレとは貨幣の価値が下がること
経済が成長するとインフレが起こります。
インフレ(インフレーション)という言葉を知っている人は多いと思いますが、インフレと聞いて、「物価が上がる」ということだけが頭に浮かぶ人も多いはず。でもインフレというのは、「物価が上がる」ことでもあり、同時に「貨幣の価値が下がる」ことでもあります。
昔100円で買えていたものが、今は110円出さないと買えない。インフレが10%起こった結果ですね。これは物の価値が上がったことでもあるし、貨幣価値が下がったということでもあります。
90年代から長い期間デフレ(インフレの反対で、物価が下がること)状態にあった日本ではなかなか物価上昇を肌で感じることはないでしょうが、発展途上国などにいると良くわかります。
そして、日本でも2013年に日本銀行(日銀)と政府は2%のインフレを目標とすることを宣言しています。難しい話はココではしませんが、インフレの状態にあるということは、経済が発展しているという状況であるといえますので、2%のインフレを目指すというのは、経済を発展させていきたいという思いからなんですね。実際インフレの状態にあるかどうかは、別の話ですが、国としてはそういう方向にもっていきたい、としているのです。
そこで、この2%のインフレというのは、2%の貨幣の価値を下げるという意味でもあります。
つまり、インフレであれば、そのまま現金を保有していると、その価値はそのまま下がっていくわけです。
だから、現金をただ現金として持たず、またはただ銀行に預けるだけでなく、投資に回して増やしていった方がいいわけです。
税金がかからないNISA
政府は2%のインフレを目指していますが、同時に国民にどんどん貯蓄を投資に回してください、と言っています。その最たる施策がNISA(にーさ/ 少額投資非課税制度)です。
通常、投資をした結果得られる利益には約20%ほどの税金が課せられます。100万円を投資して110万円になり、10万円の利益が確定すると、2万円ほど税金として納めなければいけません。
この税金を非課税にする制度がNISAです。
NISAには、通常のNISA、積み立て投資のためにつみたてNISA、未成年のためのジュニアNISAの3つの制度があります。
NISAの種類
- NISA:年間投資額120万円まで非課税
- つみたてNISA:年間積み立て額40万円まで20年間非課税
- ジュニアNISA:年間投資額80万円まで非課税。18歳まで引き出すことはできない
それぞれについては、別記事で紹介したいとおもいますので、ここでは詳細は割愛させていただきますが、とにかく税金がかからない!!だから、積極的にNISAを活用すべきなのです。
僕は積み立てNISAと子どもたちのためにジュニアNISAで投資をしています。
暴落時こそ始めるチャンス
世界経済が混乱して、マスコミが「うわーーやばいよーー!」って盛んに言い始めると、多くの人が悲観的にしかものを見られなくなるようです。この先どんどんやばいことが起こる、どうしよーっとなっちゃうんですね。
でも、上のGDPのグラフでも、NYダウの推移のグラフでも、リーマンショックのような経済危機に陥っても、必ずいつか復活します。最初に言ったように、必ず世界は発展していく。だから数年待てば元通りどころかさらに上昇していきます。
今、コロナウィルスの感染が世界中に広まり、株価も大暴落し、世界経済がピンチです。
これをそのまま、「やばい!」とか「なんかよくわかんないけど、まずいみたい」とか「私には関係ない」って思っちゃえばそれまでです。
はっきり言います。
この暴落しているときが大チャンスなんです。
めちゃめちゃ安く買えるときなんですから、そりゃそうです。先日の日経新聞でも今証券会社に口座開設する人が急増しているというニュースがありました。(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57265710W0A320C2EE9000/)。著名な投資家も「一生に一度の大バーゲン」とまでツイートしています。
That is why we are buying stocks. These are bargains of a lifetime if we manage this crisis correctly.
— Bill Ackman (@BillAckman) March 18, 2020
以上、投資に対して前向きになれる4つのことを書いてみましたが、いかがでしょうか?
ちょっと投資してみようかな、と思いましたか?
投資信託ではじめよう
投資を始めてみよう!と思った場合、いきなり株を売買するのはお勧めできません。知識がないですからね。
知識がなくても、まず初心者でも始めやすいのが投資信託です。投資信託は、文字のごとく、投資を信じて託すことです。これは、株や国債や社債などを組み合わせて運用しているところに自分のお金を託すわけです。そこで得られる利益を分配金として得られる仕組みです。
まずは、次の4つのステップで投資を始めてみましょう。
STEP.1 証券会社に口座を開こう
投資を始めるためには、証券会社で口座を開く必要があります。もちろん銀行でも投資信託を購入することは可能ですが、銀行でかう投資信託は銀行のもうけである手数料をしっかりとられてしまいますので、おすすめはネット証券です。数あるネット証券でもダントツでおススメなのが、楽天証券でしょう。
扱っている投資信託の数、手数料の安さ、情報の潤沢さ、100円から積み立てができる、そして楽天ポイントを投資できるなど独自の便利さがあります。もし楽天をよく利用しているのであれば、楽天証券を選ばないという選択肢はありません。
楽天カードがあれば、楽天カードで投資信託を買うこともできます。僕は楽天ポイントと楽天カードで毎月の積立ての投資信託を購入しています。
開設する口座は特定口座
ちなみに、証券会社に口座を開く際は、一般口座と特定口座という2種類があるので、特定口座を選択しましょう。そして源泉徴収ありを選んでおくと納税に関して自分で何かする必要はなくなります。
一般口座と特定口座の違い
- 一般口座:投資の利益から、自分で税金を計算し、確定申告して、税金を納める必要がある
- 特定口座(源泉徴収なし):証券会社・銀行が作成した年間取引報告書を使って、投資家自らが確定申告を行い、税金を納める
- 特定口座(源泉徴収あり):証券会社・銀行が投資家本人に代わって税金を納めてくれるので、何もしなくてよい
STEP.2 NISA口座を開こう
証券会社に口座を開くとき、通常の特定口座と同時にNISA口座も開設しましょう。普通の口座(特定口座)を開設してから、改めてNISA口座を開こうとすると手続きが2度手間です。
NISA口座は、銀行の口座とは違い、一人につき一つしか持てません。また、一般NISAかつみたてNISAかを選ぶ必要があります。ある程度貯蓄がありNISAで限度額まで投資したい人は、一般NISAがよいでしょう。毎月少額投資で積み立てていきたい場合は、つみたてNISAを選ぶと良いと思います。
NISAの種類
- NISA:年間投資額120万円まで非課税
- つみたてNISA:年間積み立て額40万円まで20年間非課税
特定口座、NISA口座開設までなんだかんだ2週間ほどかかるでしょう。
STEP.3 投資信託を買う準備をしよう
口座が開設できたら、まずその証券会社の口座に購入資金となるお金を入金しないといけません。クレジットカードで購入する場合は、クレジットカードの登録などが必要です。
楽天証券で口座を開く場合、楽天銀行に口座を持っていると、連携だけしておけば、自動で資金が移動できるように設定することもできますし、楽天ポイントを投資に使うように設定することもできます。
これらの設定を済ませておけば、いつでも投資信託を購入することができます。
STEP.4 投資信託を買おう
さて、膨大な数の投資信託の中から、どの投資信託を購入すべきなのか。専門の人でさえ、世の中に存在する投資信託の90%以上はゴミだというくらい無用なものが多いそうです。
初心者向け投資信託の基本的な選び方
- インデックス型投資信託を選ぶ
- 運用手数料が安いものを選ぶ
- 分配金は再投資型で購入
僕は、基本は「楽天・全米株式インデックス・ファンド」という米国株の投資信託を軸にして、世界、新興国、国内に投資しています。
投資について勉強したければ
短期間でがっぽり稼ごうとすると、それは大変なことですが、長期的にお金を増やすことは難しい事ではないと思います。世の中は常に発展し、豊かになっています。世界の人々が日々より幸せを求めて暮らしている以上、経済も発展していきます。
自分自身の暮らし方、考え方も改めてみたい、投資をもっと身近にしたいと思っている人は、投資マインドを学べる本を読みましょう。次の2冊は投資になじみがない人でも大いに参考になり、大いに刺激を受けることでしょう。
↑投資について、本当に基本的なことを開設しているので、最初に読むのに適した本です。
↑どうやったらお金が増えるような仕組みを作れるかをわかりやすく解説している本です。
お金について知識をもつ
お金を持っている人はお金の増やし方を知っているからです。お金に困る人はお金の扱い方を知らないからです。だからお金について勉強した方がいい。
日本で教育を受けると、どうしてもお金に対してネガティブな考えを持ちがちです。
僕もまだまだ勉強中ですが、シンプルに自由に自分らしい人生を送るためには、お金を正しく扱えるようになることが必須です。
同じく、同世代の投資に躊躇している人たちにも、正しく知識を持ってもらって、みながそれぞれ幸せな人生を歩んでいけるように、学び合えるといいな、と思っています。
↓シンプルに幸せな人生を送りたい人はこちらの記事をどうぞ↓ 2014年11月~12月にかけての我が家の崩れっぷりはそれはもう見事でした。ヨメが体調不良で1か月以上ダウンし、僕は休み ...
人生で一番大事にしなければいけないものは「時間」であり、豊かさは「家族」「健康」「自由」のバランスで決まる話~その1~
-
-
学校では習わない人生の大事なことがかかれている「幸せな人は「お金」と「働く」を知っている 」はこれからを生きる高校生、大学生の必読の書。
最近読んだ本で、久々におススメの1冊です。 「幸せな人は「お金」と「働く」を知っている 」 幸せな人は「お金」と「働く」 ...
-
-
あなたは仕事を失ったら収入はゼロですか?資産とは何か、外出自粛の今だからこそ考えてみましょう。
ただいま、世界中で大変な騒ぎを起こしている新型コロナウィルス。この影響は、これからどんどん出てくると思われます。倒産する ...