子育て

あなたは”待てる親”ですか?~子育てのイライラを考える~

2014年6月20日

子育てのイライラ

写真は朔汰に目薬を差させる嫁です。見ていてハラハラドキドキですが、二人はこれでしっかりコミュニケーションとって上手にやってます。

さて、子育て家族むけの雑誌「かぞくのじかん」をご存知でしょうか?毎号ではありませんが、たまに読んでいます。で、2014年6月号の記事の中に「子どもを「待てる」お母さんですか?」というものがありました。子どもの行動が遅い、何度言っても同じことを繰り返す、子供らしく育つとはどんなこと、などお母さんたちの悩みに東京家政大学ナースリールーム主任保育士の井桁容子先生がお答えしアドバイスしています。

ヨメはおおらかに子どもを見守ることができる

僕自身、子育てをしているいち父親として自分が待てる親かどうかといわれると、たまに待てない(笑)親です。でも嫁は9割がた待てるお母さんです。なんなんでしょう彼女の寛容さは。もちろん、時々イライラしているときもありますが、僕に比べたら500倍ほどおおらかに子供を見ているように思えます。

たとえば、朝は保育園に送ってから仕事へ行く嫁。たいてい子どもの朝はスロースタートです。朝ごはんものんびり食べます。もう出発の時間になってもなかなか服を着替えない。歯磨きをしない。普通だったらイライラして「なにもたもたしているの!」とか言ってしまいそうなシチュエーションですよね。

そんなときもちろん「はよして」というのですが、しまいには、「まぁええや」となるそうです(笑)仕事に多少遅れることよりも、子どもも自分もイライラしながらバタバタして出かけることのほうがよくない、って。嫁は基本的に、自分の都合に子供を当てはめることはまずしない。じっと子どもを待てるんですね。

そんな嫁の子どもとの接し方をいつも見ているし、自分が少し感情的になってしまうとき嫁から「そんなこと怒らんでいいやん」といわれたりすることもあって、だいぶ鍛えられてきたのではないかと思います(笑) 嫁の寛容さが僕にとって親としての見本であり、先生なのです。

子育てはイライラだらけ?

子育てはのびのびと

僕は仕事で木育にもかかわっていることもあり、世の中のたくさんのお父さん、お母さんに会います。子どもにどんな言葉をかけているか、どう接しているか、子どもがどんな反応を示しているか、いろいろ見てきました。なかには公の場で怒鳴り散らす親もいたりして、こっちが心痛めてしまうこともあります。

とある商業施設のキッズルームで、娘さんとおもちゃコーナーで遊んでいたお父さんは、やさしくあるおもちゃを手に取りながらどうしたいの?と話しかけていました。はっきり答えない娘さんにだんだんイライラしてきたお父さん、あんなにやさしく話しかけてたのに、次第に声を荒げて「どうしたいんだ!言わんとわからんだろ!」と、そっぽ向く娘さんの腕をぐいぐい引っ張りながら怒鳴ってました。あぁあぁ。子ども含め周りの人たち唖然。。。

子育てにはイライラがつきもの、と思われがちですが、ちょっと考え方を変えるだけでイライラなんてなくなると思うんです。なくなるとまではいかないにしろ、少しおさまるかもしれません。

あ、これから書くこと、完全に個人的な意見です。自分への戒めも込めて文章にして残しておきます。

子どもは自由にさせましょうよ

子育ての仕方、言い換えると子どもとの接し方、子どもに対する態度で大方の子供の人格、性格って決まってくると思ってます。つまり、親がせっかちであれば、子どももせっかちになるだろうし、カンシャク持ちな子どもになってしまいます。あれダメ・これダメといわれまくって育った子供は、同じようにカンシャク持ちになったり、または逆に何でも誰かに許可をもらわないと動けない子供になってしまいます。

いつも親からなんやかんやでチクチク言われてる子供は、メンタル的に常に制限がかかっている状態で、もはや「すこやかに」「のびやかに」という子育てではなくなります。

子どもは自由にさせるのが一番です。好きにやらせればいいのです。変に関わろうとするから、かえってイライラしたりするんです。おもちゃコーナーへ行ったら、親がいちいち遊び相手にならなくていいんですよ。

もちろん、命の危険があったり、他人に迷惑をかけてしまうことは親がストップをかけなければいけないですが、それは親の都合でストップさせる、というのではありません。必ずしっかりとした理由があるので、頭ごなしに「ダメ」ではなく、「これをすると~~~なって危ないからやめておこうね」と話しかけるのがいいと思います。ちなみに、「ダメ」という言葉をいうといつもヨメに叱られます。お父さんの「ダメ」は子どもには恐怖でしかないようです。ちゃんと話しかけて説明すればわかってもらえるのに、「ダメ」のひとことで子どもの心を傷つけてしまいます

子どもだって人なんです。未熟だけど。

子育てはのびのびと

ついつい自分の子どもだから言うこと聞かせよう、と思ってしまいますが、子どもはあなたにコントロールされるために生まれてきたわけではないですよね。あなたが人であれば、子どもも人なんです。子どもはまだまだ経験が浅いから、知識がないから、いろんなことに対して判断することができないんです。自分の感情の制御もうまくいかないときもあるんです。だから、親はいろいろ教えてあげる必要があります。

でもただ、あれダメ、これダメだけでは、子どもにとってはなんで?なんで?の繰り返して、結局判断するために必要なことだったり、自分の感情をどう保てばいいのかわからないままの状態です。しっかり、親は理由も添えて話しかけることにより、子どもは少しずつ経験を積んでその場にふさわしい振る舞いができるようになるんだと思います。

もちろんそれは、訓練でもあるので、一回言ったらOKということでもなく、何度も繰り返すうちに次第とできるようになるんですね。だから何べん言ってもいうこと聞かない、のではなくって、まだまだ子どもの中で腑に落ちていないだけ。つまり説明が足りない。子どもはロボットじゃないですから。

子どもだって人なんだ、ってわかってれば、「はよいくよ!」とか「やめなさい!」と強引に子どもを従わせることはできないですよね。たとえば、一緒に買い物に行った友人が洋服を手にとってこれほしいなぁ~と考えているときに、あなたが「もう時間ないから行くよ!」といって、持っていた洋服を棚に戻して、友人の腕をつかんで強引に引っ張っていく、なんてしませんよね?

子どももその時、その時でいろいろ考えを働かせています。その頭の中にあることをお父さん、お母さんはまず引き出してあげて、それを基に判断してあげればいいんじゃないですかね。親都合であーだこーだ言えば、子どもから見れば、あなたがワガママなだけなんです。コミュニケーションが結局大事ってことになります。

子育てはのびのびと

完璧な親もいないし、完璧な子どももいない。

最初から、完璧な子育てをできる親なんていないと思います。自分自身、やっと親としての覚悟ができてきたのがここ1年ぐらいの話です(おいおい、とツッコミがはいりそうですね。。)。子どもが生まれて3年たってやっと自分が親であって、この子をしっかり育て上げるんだ、っていう気持ちが定まってきました。試行錯誤を繰り返し、子どもに言ってしまったこと、やってしまったことを反省し、嫁に叱られながら、日々過ごしています。

○○教育法がいいとか○○先生の手法がいいとか、そういったものにすがりたくなる気持ちもわからなくはないですが、結局基本は子どもは自由にさせること、子どもとコミュニケーションをとること、自分都合で行動しないこと

子どもとのコミュニケーションで大事なのは、子どもと対等であること。”言い聞かせよう”と自分が上から目線で思っていれば、子どもにそれは伝わってしまうし、気分が乗らなければ反発したくなります。お父さん、お母さんはこう思ってるんだけど、あなたはどう?と聞いてあげればいいんだと思います。

また、自分がイライラしやすい性格であれば、子どもにそういう性格だってこと理解してもらうといいですよ。すると、子どもがいい意味で自分に対していたわりを持って接してくれます。そういう関係が築けると親として、子どもとしてお互いに成長していけるし、子育てって楽になるんじゃないかなぁと思います。

いち父親として、日々勉強です。

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