子育て

子どもと向き合う勇気。

子どもと向き合う 子育て イライラ

先日アップした「幸せになるために人は生きる。だから親としてこれだけはしたい。」という記事の最後のほうに、次のように書きました。

子どもが親からの愛で満たされていると、自然と相手や周りを気遣うようになると思います。何か嫌なことをして、親が悲しめば、自然と子どもにそれが伝わります。僕は下の子の子育てでそれを痛感しました。(その話はまた別で紹介します)

ちゃんと読んでいてくれる人がいるんですね。「あの話はまだですか?」「あの話、早く読みたいです。」「期待してます。」などなど多方面からコメントをいただきました。遅れてしまってスミマセン。この下の子の子育てで学んだことを今日は記しておきます。

 

あまりにもひどいやんちゃぶり


下の子、晄汰はこれまでも成長が早いとブログで書いてきましたが、体(体力)の成長に対して頭の成長がついていっていないのか、とにかくやんちゃなんです。

それが今年に入ってから数か月特にひどい時期がありました。収納してあるものを無理やり引っ張り出してぐちゃぐちゃにする。それも食器や調味料などキッチン周辺のものを手あたりしだいぐちゃぐちゃに。しまったおもちゃも手あたりしだいひっくり返す。ご飯の時も食べ物とおもちゃの区別がつかないのか、やりたい放題。汁物がはいったお椀をわざと床にだーっと流したり、口に入れたものもくちゃくちゃしてからところかまわずべーっと出したり。なんてことが日常茶飯事。夫婦ともどもこの子のやんちゃぶりに辟易していました。

そんな彼のやんちゃぶりはどんどん増して、エスカレートする一方。僕はイライラがMAXになり手やほっぺをぺしっと叩くようになっていました。しかし一時的にその行為をやめても少し経てば再びやんちゃする。そんな日々を過ごしていました。

 

おもちゃの取り合いをきっかけに


そんなある日、晄汰が遊んでいた2歳前後向けの大きいブロックのLEGO DUPLOを長男朔汰が「これは僕のだ!」といって無理やり取り上げたことで、晄汰がギャン泣きする、ということが起こりました。おもちゃの取り合いはしょっちゅう起きていましたが、この時ばかりは、朔汰はたくさんLEGOの通常サイズのものを持っているのに、小さい子用のDUPLOを一方的に取り上げたことを良くないと思い、朔汰と話をしました。DUPLOは確かに朔汰が最初に遊んでいたおもちゃだが、朔汰は他のLEGOをたくさん買ってもらっているのに対して、晄汰は自分のおもちゃといえるものがなく、しかも何かで遊んでいたらいつも朔汰に取り上げられるばかりでかわいそうじゃないか、とお話ししました。そして、DUPLOは晄汰のおもちゃとして自由に遊べるようにする、一緒に遊ぶ時は遊べばいいけど、取り上げることだけはしてはダメ、ということを朔汰に理解してもらいました。

そして、晄汰には、「これからはDUPLOは晄汰がいっぱい遊んでいいんだよ」と伝えるような気持ちで、腰を据えて、晄汰と同じ目線になって、DUPLOで一緒にじっくりと遊んでみました。

よく考えてみると、晄汰と心を交わして遊ぶのは、これが初めてだったのかもしれません。

アクロバットな遊びや、追いかけごっこ、僕が怪物になって朔汰・晄汰が「ギャーーーッ」と逃げ回る遊びはしょっちゅうやっていましたが、そういうスリリングな遊びや体を使う遊びではなく、向かい合ってやりとりをする遊びは、晄汰が認識する中で初めてだったのかも、と思います。

そしてその時をきっかけに、晄汰が少しずつ変わってきました。

むちゃくちゃなやんちゃぶりが少し落ち着いてきました。

嫁もその変化を感じていて、「あのおもちゃの一件で変わったよね」と言っていました。

 

次男坊の居場所


次男坊の宿命ですが、おもちゃや服など上からのおさがりがやってきます。それはしょうがないです。しかし、服は着れなくなる⇒下の子に譲る、となりますが、おもちゃはいつまでたってもおもちゃとして遊べます。なので取り合いになります。正直、下の子のために買ってあげたおもちゃはありません。晄汰はいつもお兄ちゃんのおもちゃで遊び、お兄ちゃんに見つかれば取り上げられていました。

そんな中でLEGO DUPLOが自分のおもちゃになり、そしてお兄ちゃんに邪魔されることなく、父ちゃんと安心して遊べる。なんとなく自分の居場所がそこにできたんじゃないのかな、と思います。

僕らは忙しく日々を過ごしていると、ひとくくりに子どもたちを見てしまいます。ある意味わけ隔てなく子どもたちは子どもたちで区別なく自由にしてあげよう、という思いもありました。でもそれでは不十分だったのかなと。長男には長男としての、次男には次男としての向き合い方をしていなかったなぁと反省しました。晄汰は晄汰でママにぎゅっとしてもらいたいし、父ちゃんにじっくり遊んでもらいたいし、自分のおもちゃがほしいし、お兄ちゃんに邪魔されない時間も必要なんだな、と思いました。ひとくくりな子どもたちへの愛情ではなく、ひいきではなく、それぞれに対しての愛情をそれぞれに届けなきゃいけないのかな、と。

そして、晄汰に対していっぱい愛情を注いで過ごしていると、彼もこちらの思いを感じているな、と思うことがでてきました。やんちゃしているのをやめてほしいなぁと思いながら見ていると、それを感じてやめることもあります。まだまだやんちゃは続きますが、ひどかった時に比べればすごく素直になったと思います。

よく我が家が理想だ、いいパパしてるよね、と言われますが、僕もいつも試行錯誤だし、いろいろ嫁に押し付けてしまうこともあります。自分自身素直に子どもと向き合う勇気が必要なんだと、思ってます。

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