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これで失敗がなくなる!焼印スタンドを自作しました。

焼印 スタンド 押し機 自作

焼印は、それが入るだけでオリジナリティがアップして、自分のブランドがあれば一つ持っておくといいと思います。僕は、「Simplife+ 」と「森から海へのエール」のロゴの焼印を持っているわけですが、どちらもタイガー刻印さんに制作をお願いしました。タイガー刻印さんのHPは90年代を思わせる昔ながらのスタイルですが、お仕事はしっかりしており、焼印に関して知識がなくても丁寧にアドバイスしてくれて、仕事も早いです。

作ってもらった焼印は、電気ごてタイプで、スイッチを入れれば焼印部分が熱くなり、素材に押し当てて焦げ跡をつけるというシンプルなもの。しかし、Simplife+という文字列の場合は、この押し当てるという動作でミスはほとんどないですが、面積が広くなる「森から海へのエール」のロゴは少しでも斜めに押してしまうと全体が綺麗に押せなく、ロゴの一部が欠けてしまうというミスが発生します。何百というロットでやっているときは感覚が備わってくるのでミスは少ないですが、少量をやるときはこのミスが多発してしまいます。

そのため、焼印スタンドが必要になったわけです。木工修行時代は焼印スタンドでバンバン焼印を押していた経験があるので、なおさらスタンドの便利さを知っているのです。そこでタイガー刻印のHPで焼印スタンドを見てみると150Wの電気ごてタイプ用で25000円もします。さすがにこれは無理!

でもよくよくその画像を見てみると、どうみてもあるメーカーのドリルスタンドに電気ごてを固定できるスペーサーをはめているだけのようにも見えます。そこで、他の刻印を作っている会社のHPで焼印スタンドを見てみると、どれもこれも同じです。つまり、ドリルスタンドを買ってきて、自分でスペーサーさえ準備できれば高いお金払って買う必要もない、ということになります。

はい、あいかわらず前置きが長いのですが、今回は焼印スタンドを自作したという話です。

 

自作といっても、もとはドリルスタンド


焼印 スタンド 押し機 自作

自作と大げさに言っても、本体はドリルスタンドです。
いろんな会社の焼印スタンドをみてみると、どうもホームセンターでよく見る安い工具メーカーのドリルスタンドが使われているものが多いようです。それをスペーサーを付けて倍以上の価格で売っているので、なかなかのいい商売ですね(笑)

で、ドリルスタンド自体はしっかりしたものを使った方がいいと僕は思ったので、少し高いですが日立のドリルスタンドを購入しました。安いメーカーの倍しますが。。。

 

スペーサーをどうやって自作するか


さて、もととなるドリルスタンドは入手しました。あとはスペーサーです。このスペーサーの精度で焼印スタンドとしての機能が左右されます。精度が悪ければ垂直に焼印が押せません。

さらに、焼印のこてをドリルスタンドで固定する部分はプラスチックですが、ある程度の熱を持ちます。そのため熱にも強い素材で作らなければいけません。案としては、金属、木、耐熱素材。

また正確に形を作る必要があります。ドリルスタンドに取り付けれる径は42mm。電気ごては33.5mmです。つまり外径は42mmで内径を33.5mmのリング状のものを作る必要があるわけです。

これらを複合的に考えると、耐久性を重視して金属が一番いいわけですが、市販のものでそのようなものがないので特注になります。それを一つだけ作るとなるとコストがかかりすぎてしまいます。ここが、焼印の会社のスタンドが高い理由だと思います。

一方、耐熱素材を調べてみると車用の耐熱テープというものがありこれをぐるぐる巻けばいいんじゃないか、と思いましたが、意外とプニプニしている素材だったので精度が出なさそうです。

焼印 スタンド 押し機 自作

やっぱり、自分は木工やっているわけなので、木で作ることにしました。木工旋盤で42mmの丸棒を作り、内径33.5mmの穴をびちっと正確に作っていきます。

 

びっくりするほどの精度が!


焼印 スタンド 押し機 自作

そうして作ったリング状のものを電気ごてにはめて、ドリルスタンドに取り付けてみたら、ドンピシャでしっかり固定できました。

焼印 スタンド 押し機 自作

しかも垂直もびちっと出ています。うん、何事も強気で向かえば何とかなりますね(笑)

焼印 スタンド 押し機 自作

で、いざ焼印テスト。

すごい!

すごい!

綺麗にミスがなく何枚もできる!

涙が出そうです。

というわけで、ドリルスタンドを使って焼印スタンドを自作したお話でした。

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