我が家は山のふもとにあり、裏山は雑木や竹の林です。その中に大きなコナラの木が立っているのですが、この木の枝が伸びて隣の施設の建物に当たり始めている(上の写真の左側が施設の建物)のと台風で折れた枝が引っかかっていつ落ちてくるかわからない状態になっているため、僕の職場の林業の先生に相談して、切り落としてもらうことにしました。
アーボリスト
僕もこの学校に勤め始めて初めて知ったのですが、ツリークライミングの技術で、ロープワークで高い木にひょいひょいと登っていき、枝を落としたりする仕事をする人です。特殊伐採といわれるようですが、クレーン車が入っていけないところの剪定作業や建物が込み入ったところに生えている木を根元からどかーんと倒せないため、ロープで上に上がって上から少しずつ切っていくという特殊な伐採です。
かっこいいいでたちでテキパキと
来ていただいたのはうちの学校の林業の先生と卒業生の合計5名。みなさん、その道のプロとして身に着けているものからかっこいいです。やっぱり形から入るってのも重要ですね。子どもがかっこいいと思えるようにすることは大事です。
さっそくロープを使って木に登ります。大木ですが木はだいぶ弱っているようで、枝が折れやすくなっています。なので、ロープをかける枝選びも難しいようです。それでもこんな枝で人がぶら下がっても大丈夫なんだ、という驚きはあります。
さっそく、片手でも扱える小型チェーンソーで枝を切り落としていきます。まずは、折れた枝が枝分かれしているところで引っかかってしまっていたもの。いつ落ちてくるだろうとずっと抱えていた不安が一気に解消されました。
枝が落ちる時の大きな音と衝撃。すごい迫力です。下で見つめる(見守る)嫁子ども。なかなか見られない作業風景なので興味津々でした。すごい音したねー!と朔汰も大興奮です。
落とした枝は、下の部隊が細かく刻んでいきます。枝先を見ると春の準備をしていたようです。ぷっくら膨らんだつぼみをみると心が痛みますが、樹勢が弱っている木だということで、少し枝を落とすことで元気を取り戻してほしいと思います。
枝を切り落としてすっきり
ビフォーの写真を撮り忘れたので違いを比べられませんが、ずいぶんすっきりしました。隣の建物に干渉していた枝、折れた枝が引っかかっていた枝、枯れてしまっていた枝など何本も処理してもらいました。
非常に安定しないなかで確実な作業するアーボリストの仕事。しっかりした知識と技術と体力、そして経験が必要なんでしょうね。かっこいい仕事を間近で見ることができた朔汰にはどう映ったのかな。
作業していただいたみなさま、ありがとうございました。