独立・起業 生き方

「ものづくりで暮らしを豊かに」:木の価値をより多くの人に伝え、木のものづくりをもっとたくさんの人が楽しめるように。

2017年5月8日

椿洞ものづくり研究所 ツバキラボ 独立 起業

ゴールデンウィークが終わりましたね。みなさんどう過ごされましたか?

僕は、前半は無印良品 名鉄百貨店でのワークショップ。後半はほぼ工房での作業でした。1日だけ友人を呼んで、ホームBBQを楽しみました。

さて、3月末で岐阜県立森林文化アカデミーを退職して1か月が過ぎました。

一体全体ワダケンジはこれからなにやろうとしているんだろう?と不思議に思っている方は世の中に一人はいるのではないかと思い、また、自分にとっての記録としてここに記しておきたいと思います。

木のものづくりで暮らしを豊かに

8年前、木工を自分の仕事にすると決めて、会社を辞めました。そのまま勤めていたら経済的な不自由はまずなかっただろうと思います。しかし、精神的な不自由さにワークライフバランスを崩しました。

そんなとき救ってくれたのが、父から譲り受けた勉強机でした。今でも現役で使うその机、受け継ぐという行為の中にある計れない価値。消費ではない、本質的によいものをつくれるようになりたい。それが木工の入り口でした。

自分自身は、暮らしの道具、家具をできるものはすべて自分でつくっています。そこにとても満たされている、と感じています。僕自身は、自分が作ったものを買ってもらうよりも、自分でつくることの豊かさをより多くの人に伝えたい。消費から生み出す側になることで、まったく価値観が変わります。そのことを広めていきたい。

そこが出発点です。

公務員という立場も今回放棄しました。

8年前、会社を辞める当時のノートに「36歳で独立をする」と書いていました。それが今なんです。

合同会社椿洞ものづくり研究所を設立します。

現在、会社設立の準備をしています。4月はほぼその準備をしていた、ということです。

そして、その会社は今週、世の中に誕生する予定です。

合同会社という形態ですが、何かと一緒という意味ではありません。合同とつくと、よく勘違いされますが。。。じゃあなんだ?って人は自分で調べてください。(ここではそれを説明するのが趣旨ではないので省きます)

さて、この会社で何をするのか。大きく分けて2つあります。
1.会員制シェア工房の運営
2.木製品、家具の開発・販売

木の良さをより多くの人に伝えていけるように、そして木のものづくりをもっとたくさんの人が楽しめるように事業を展開していきたいと思います。
そして人としての幸せ、家族としての幸せ、地域・まちとしての幸せを常に問い続けて、最良・最善のものづくりを目指していきます。

本格的な木工ができる会員制シェア工房「ツバキラボ」

tsubakilab ツバキラボ

事業の一つとして、本格的な木工ができる会員制シェア工房「ツバキラボ」を運営します。

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みなさん、不思議じゃありませんか?
音楽教室はすごくたくさんありますよね。音楽教室があれば、さらに練習するためのレンタルスタジオもあります。そしてアマチュアバンドはステージに立って人々の前で演奏し、歌います。

では、なんで木工教室ってこんなにも”ない”のでしょう?しかも、木工を本格的に取り組める環境を提供しているところは数えるほどしかありません。

一方でDIYはすごく盛んになってきました。雑誌や本が多く出版され、ネット上でも様々な情報が出ています。でも、そういうのを見ていると、もっと木のこと、ものづくりのことを知れば、よりいいDIYになるのになぁといつも思います。

そして、ハンドメイドECサイトは盛況ですよね。ハンドメイド市場ってどんどん大きくなっています。

なんかこのあたり、すごく矛盾やギャップがいっぱい潜んでいるような。。。

木工を趣味としてやるには、ハードルがいっぱい

騒音の問題などで場所が確保できない、道具や設備をそろえるにはお金がかかる、ちょっと難しい技術はネットで調べても本を読んでもいまいち理解できない。さらに、ホームセンターで買える材料って2x4とか建築材の針葉樹の柱や垂木などしかなく、サクラやナラなどの広葉樹でテーブルを作りたいって思っても、どうやって入手したらいいの?って途方に暮れてしまいます。

考えただけでも、あぁ難しそう、、、、って思っちゃいますよね。

そういった課題がクリアできたらどうでしょう?

でも、そういった課題がクリアできれば、だれでももっともっとものづくりを楽しむことができます。新居に自分でつくったダイニングテーブルを置くことができるし、子どものために机を作ってあげることもできます。さらに消費するばかりではなく、例えば自分でつくったものをハンドメイドECサイトなどで販売して収入を得ることもできます。勤め仕事だけではなく、作家を名乗ることもできるんです。

木工って難しいなぁっていう思いはツバキラボが解消します。

ツバキラボにはプロが使う機械設備もあります。道具もそろっています。しっかり教えます。ホームセンターでは買えない材料も購入できます。

だから、家族が集うダイニングテーブルを自分でつくりたい、赤ちゃんのためのスプーンをつくりたい、憧れの木の器を自分でつくりたい、子どものために学習机をつくりたいなどなど、やりたいなって思っては、やっぱ難しいって思ってきたことを実現できるようになります。

「ツバキラボ」はそんな工房にしていこうと思います。

木製品・家具の開発をしていきます。

もう一つの事業として木製品・家具開発を掲げています。これまでの仕事の中で、意外と「木の商品を作りたいけど、どうしたらいいかわからない」という企業さんが多いと感じていました。特に異業種に。そんな企業・施設・行政と一緒に商品開発をしていこうと考えています。

いくつかすでにお話をいただいておりますので、また何かの機会で紹介できたら、と思っています。

そして、もし一緒に商品開発をしていきたい、という方がいましたらぜひご連絡ください

オリジナルブランドは2年目に立ち上げます

もちろん自社ブランドも考えています。単なる家具屋さんではない、単なる木工所ではない、もうすこし違った本質的な価値を届けられるブランドを作っていきます。これについては、じっくりと深めてから発表したいと思います。

本当の価値ってなんですか?本当に尊いものってなんですか?

自分が生きていること、親から愛されること、それは当たり前だと子どものころ思ってました。

会社員になって、自分は生きているのに、自分が生きていない感覚に襲われました。
子どもができて、我が子がこんなに愛おしいものなんだと知りました。
東日本大震災で、今ある暮らしが、今ある幸せが永遠ではないことを知りました。

あなたが今生きていること、そのこと自体がどれだけ尊いことか。
我が子を想う愛情が、どれだけ美しいものか。

僕はそこに本質的な価値があると思います。

だったら、その思いを暮らしに反映するために、形あるものとして残すために、その「ものづくり」を最上の価値あるものにするために、椿洞ものづくり研究所は求め続けていきたいと思います。

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