アジア 日記

動物虐待?! Tiger Temple

2008年5月20日

バンコクから西へ車で2時間ほどいった町、カンチャナブリにはたくさんのアトラクションがあります。そのなかの一つがTiger Temple。
そもそもこのお寺の始まりは1994年で、傷ついた動物を介抱し、再び野生へ返していたそうです。その中でもトラがこのお寺の象徴となり、トラのお寺、Tiger Templeとして一躍有名になったようです。
ここまでの話は、とてもほほえましく、すばらしく共鳴します。
ただ、実際に行ってみると、目にした現実は期待を大きく裏切るようなものでした。
まず、入場料300バーツ。300バーツ(約900円)?つい聞き返してしまいました。日本でも"並"の値段ですね。この物価が安いタイで300バーツって信じられません。ちょっとおかしいなぁって思いながらも中へ入ってみると、その理由が分かりました。
敷地内いたるところ建設中。つまりその建設資金のためってことです。
え?自然を守るため、野生動物を守るための場所でしょ?しかもお寺なんでしょ?なんでそんなあちこちに動物園のような、見世物のようなものを作ってんの?なかにはショーをやる目的かと思われるようなものまで。
そして目を疑ったのが、トラと一緒に写真を撮ることができるTiger Canyon。人工的に地面を削り作り出された渓谷(なんと滝まである)に、何頭かのトラが寝かされて、観光客が一緒に写真を撮ることができるという場所。多くの観光客が「トラと一緒に写真が撮れる」と興奮しながら列を作っていましたが、僕はその光景を見て、愕然としました。

え?トラってそんなにおとなしいの?いくら手なずけられてるからっていっても、そんなにグタってずっとしていられるの?
そんな素朴な疑問に待ってましたといわんばかりに、入り口でもらったパンフレットにはこう書いてありました。(一部省略)
*ほとんどの猫科の動物は日中の熱い時間は寝ています。夕方気温が下がってくるときに活発になります。
*ここのトラは人間の手によって育てられたため、人間に対する恐怖はありません。獰猛な行動は、食うか食われるかのストレスフルな環境にいる野生のトラに見られるものであり、子供のときから人によって育てられてきた私達のトラは、それがゆえに人が隣にいても安心して寝ていられるのです。
だからといっても、あんなにぐたーって寝るのかい?ちょっと離れたところで見世物になっている赤ちゃんトラは同じ暑さでもきーきーないてるのに、大人のトラはそんなにぐたーって寝れるのかい?何頭もいるトラたちみんな、同じように動くこともなくぐたーって寝るのかい?一匹でもちょっとよそよそと歩いて、慣れ親しんだ僧侶さんにすりすりってやってもいいんじゃない?それが手なずけられてる証拠じゃない?みんながみんな同じように腹見せて寝る必要ないんじゃない?もしかしたら薬とか飲まされてるんじゃないのかなって思ってしまうほどです。あれ?そもそも野生に返すことが目的なんじゃないの?手なずけて人に見世物にしていいの?あれあれ?トラに膝枕して撮ってもらえる”Special Photo”が1000バーツっていくらなんでも法外的じゃない?そもそもそんなに人になれているのであれば、みんなに膝枕とかだっことかやらせてあげてもいいんじゃない?
(実際パンフにかいてることがホントかもしれないですし、真実はわかりません)ただ、自分がそう思ってしまった以上、このお寺(?!)を楽しむことは全くできませんでした。
ここは何のために存在しているのですか?結局、利益目的ですか?敷地内にいる数多くの欧米人ボランティア。なぜこのお寺に集まるのですか?お寺としての施設なんて微々たる物しかないですよ。それなのに、動物園みたいなやつをいっぱい作っているし。ほんとなにがなんだかわかりません。一緒に行ったタイ人もかなり胡散臭いと言ってました。

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