2017年、夏の気になるスポットといえばダントツ三重県立美術館で開催されているテオ・ヤンセン展です。
記憶は定かでありませんが、Youtubeでいつだったか見たことがあるんです。巨大な人工物が風の力で砂浜の上を歩いている姿を。なんじゃこりゃー!の世界です。
その巨大な人工物を生み出したのがオランダのアーティスト、テオ・ヤンセン。彼の展示会がこの夏行われると知り、チャンスがあれば行きたいと目論んでおりました。そして、行ってきました。
この巨大な人口生命体「ストランドビースト」は動画の世界でも不思議でしたが、実物を見てもやっぱり不思議なもの。しかし、一人のアーティストの生命の進化への情熱が生み出した生き物だということがわかりました。
目次
いざ、三重県立美術館へ
今回は、夏休み中の長男を連れて車で出かけました。電車という選択肢もありましたが、平日だし車のほうが便利だろうということで。時間は車も電車もどちらも変わらないんですよね。
岐阜からは片道2時間のドライブです。6歳児にとっては過酷なロングドライブですが、Amazon Fireタブレットのおかげで何とか持ちこたえました。
ちなみに、岐阜からは長良川沿いを南下して長島ICから高速乗るのが便利で安いです。
三重方面は四日市で必ず渋滞になります。軽ければ5分10分程度ですが、はまるとやばいですよね。
津ICで降りてからは10分程度で三重県立美術館に到着します。駐車場への入り口があまり目立たないので注意が必要ですが、空いている駐車場への誘導は係の人が複数人いるので案内されるがままに動き、すんなりと停めれました。
駐車場はそんなに広くないですが、平日だったのでまだすいていたのでしょう。週末は相当混むだろうと予想されます。週末に行くとしたら、自分だったら駅と美術館で無料バスが出ているので、電車で行きますね。
やってきましたテオ・ヤンセン展
敷地内に設置されているアート作品に一つ一つ反応しながら入口へ向かいます。
入館料は、大人1000円、大学生800円、高校生以下無料でさすが県立美術館です。
テオヤンセンのストランドビーストとご対面
美術館に入ると、いきなり巨大なストランドビーストとご対面です。プラスチックチューブとペットボトルという人工物でできているのに動物のように動くという究極の違和感です。
そして、奥へ進みます。
進化への探求心
展示は4つの部屋で構成されています。
最初の部屋はストランドビーストがどういうものか、なぜテオ・ヤンセンがこのような人口生命体を作ることになったのかがわかります。
それにしても一番最初はコンピューター上の生き物だったというのがいいですね。そっから飛び出してリアルに動き出す。
「進化」というものを自分の目で観察したい、という探究心から生まれたストランドビースト。素材や技法を工夫しながらその進化を体現していきます。
そして、何が面白いかって、進化系統樹というものがあり、○○期だとか□□期というふうに分けられており、あたかも本当の生命の進化のように扱っている点。いや、ま、そういうことなんでしょう。
その時代の特徴としての説明も、例えば、それまでテープで結束されていたため弱かった躯体が、ヒートガンというツールを手に入れたためプラスチックパイプを溶かしながら曲げることで強い骨格を手に入れた、とか。
上の写真は、化石と呼ばれ、動かなくなったパーツです。
今は専用の機械があるそうですが、それまでは冶具を作ってさまざまな加工をしていたそうです。
不思議な足。
糸の巻き方もきれいですね。
そういえば、一体一体名前が付けられているんですが、正直難しすぎて覚えられません。
自分で動かすこともできます
ほかの部屋はさまざまなストランドビーストが設置されています。それらのなかには自分で動かすこともできるものもいます。
うちの長男6歳でもすんなり動いたストランドビースト。
それにしても不思議な動きです。
ストランドビーストのデモンストレーションが1時間ごとに開催
自然の風で動くストランドビーストですが、美術館の中には風がありません。しかし、動いている姿を見たいですよね。
大丈夫です。1時間ごとにいくつかのストランドビーストを動かしてくれます。どういう仕組みで動くのか、説明を聞きながら、大きなストランドビーストが実際に動くところを見れるのです。
その時はさすがの人だかり。
圧縮空気で動くとか、強風や水際など危険察知能力も備わったとか、すごいですね。ほかにも求愛行動の実演も(笑)気になる人はぜひ行ってみてください。
そして、たまには壊れるので、スタッフが直してます。
いやぁ、なかなか楽しめました。
不思議な人口生命体、夏休みの思い出にどうですか?
展示スペースはそれほど広くないので、1時間もあれば一つ一つ見てぐるっと一周できます。小学生であればいろいろ興味持つポイントはあるでしょう。
不思議な人口生命体ストランドビースト、間近で見ると面白いですよ^^
三重県立美術館 開館35周年記念II
テオ・ヤンセン展 人口生命体、上陸!
http://theojansen-mie.com/
会期:2017年7月15日〜9月18日
会場:三重県立美術館
住所:三重県津市大谷町11
電話番号:059-227-2100
開館時間:9:30〜17:00 (最終入館は閉館の30分前まで)
休館日:月(7月17日、9月18日は開館)、7月18日
料金:一般 1000円 / 学生 800円 / 高校生以下 無料