大雪に見舞われた12月9日の飛騨高山。
いつも通り工房で仕事をしていると、1時20分ごろヨメから電話が入りました。
破水したとのことでした。
すぐさま家に帰り、事前に用意してあった入院セットを持って病院へ。
破水はとどまることなく、ドボドボに。
すぐに入院となりました。
夕方4時20分ごろから陣痛が始まりました。
ヨメが痛いと言うたびに携帯のストップウォッチで時間を測り、
開始時間と終わった時間を手帳に記入していく僕。
あっという間に夕食の6時の時間をすぎ、
あっという間に9時を過ぎ、
あっという間に11時を過ぎて行きました。
そして日付が変わろうとするころから尋常ない痛み方をするヨメ。
僕が隣にいても、助産師さんばかりに頼るヨメ。
助産師さんがちょっとでも離れようとすると行かないで!と叫ぶヨメ。
男ってほんと非力です。
なにもしてあげれません。
子宮口も全開となり、陣痛の間隔も短くなった1時ごろ、
ついに分娩室へ移ることになりました。
しかし、分娩室へ移ると陣痛が弱くなってしまいました。
陣痛の波も間隔が広がり、ヨメも初めてで上手にいきめなかったりと、
ただただヨメの叫び声が響き渡ります。
僕はそばにいて手を、腕を握って、陣痛が来たときはヨメの上体を支えてあげるだけ。
もう痛いのは嫌だ!もう楽にして!と叫ぶヨメは、
それでも陣痛が来るたびに、一生懸命にいきみます。
もう嫌だって言いながらも、必死にいきんでいました。
母ってすごい。
2時間ほどたったころ、ようやく頭が出てきて、
それをみてヨメも勇気づいたのか、そこからは早かったです。
12月10日、2時57分、3268gの元気な男の子が誕生しました。
ヨメは母となり、僕は父となりました。
ヨメ、よく頑張ったね。
応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!