日記

オバマ大統領の演説はなぜ人々を熱狂させたのか。アメリカ留学経験から言えること。

2009年1月22日

先日の日記のPRで載せていたオバマ演説集がさっそく届いたので、
付属のCDで演説を聞いてみました。

と、その前に、本の冒頭にオバマのスピーチがなぜ人々を熱狂させたのか、スピーチの学術的な解説が載っていたので読みました。正直ふぅ~んという印象です。そんな専門的なこと言われてもね。。。

ってことで、とりあえず演説を聞いてみました。
(ちなみに、この本は2004年の民主党大会基調演説~大統領選での勝利宣言までが収録されています)

一通り全部聞いて、感じたこと。

ピュアなアメリカだなぁってこと。

いろんな難しい問題はあるけれども、オバマは語り続けたことって結局、「アメリカって国はこんな国なんだよ」ていう本来のアメリカの姿なんだって感じました。だけど、今の現状ってこんなんだよね、こんなことが起きてるよね、こんな矛盾があるよねって人々が身近に感じることを一般の人々の目線で語ってました。

だから、私はこうしたいんです。こういうことをしたいんです。だって、それが本来あるべきアメリカじゃないですか。

と、そう語りかけられてる感じがしました。

アメリカの大学でアメリカの都市計画を学び、その中でアメリカの歴史、町の成り立ち、アメリカの法律を学び、人種差別、貧困問題など多くの現実を見てきました。アメリカ国民でもなければ、アメリカという国を離れて数年たつけど、少しは触れていたから、彼がいうことは多少なりともわかります。

民主党大会基調演説の中で、East St. Louisという町の名が出てきます。アメリカで一番貧しいといわれるその町は、ほんとにさびれていて、昼間でもすこし怖い。まさにオバマがこの演説をしていたころにイリノイ大学にいた僕は、このEast St. Louisという町で授業の一環としてボランティアをしました。

さびれた町の建物調査で住宅街を歩き、どの家がどんな状態かデータ集めをしました。今にも崩れそうな家も、古びたお店も、たむろする黒人の若者も、すべてはアメリカの一部です。アメリカは自由の国です。何をやっても許されるというわけではありませんが、ある程度のルールの中で、自分が進むべき道を選択できるという権利があるはずです。作為的にその権利が奪われてきた歴史もありますが、

その自由をうたっているのがアメリカ独立宣言です。

貧しい街の住人も、選択できる環境が与えられ、選択する権利を持っているはずなんです。すべての望みをかなえるというわけではなく、選択肢を与え、選択できる環境をつくる。オバマ大統領はそんなことを実践していってくれるんだろうと、期待しています。

日本の首相もあれくらいのことを
国民に語れるようになれればいいのにね。

さて、もう一度演説聴いてみましょう。

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