ミャンマー 日記

ミャンマー: もっともっと注目して欲しい

2007年9月30日

僕は、16のとき(今からちょうど10年前)、一人でミャンマーに乗り込んで、
約1年間ホームステイや一人暮らしをしながら過ごしていた。
もちろん当時のミャンマーも軍事政権で、民主化なんて夢のまた夢。

メジャーな道路の交差点には、銃を持った治安部隊の兵士が見張っている。
たまに、軍を乗せたトラックが道を行きかっていた。

僕が日本へ出す手紙も開けられチェックされていただろうし、
僕が日本から受け取った手紙は明らかに開封され
中身をチェックされていたものもあった。

自由にモノが言えない国。

政治、経済は混迷し、国際社会からも孤立していた国。ミャンマー。

そんな国で暮らしてきた。
ミャンマーの人々は、ほんと優しい。
熱心な仏教の国だからこそ、そのやさしさがあるのかもしれない。
とにかく、人々は温和で、政治がどうであれ、ミャンマーの人々は一生懸命生きていた。

一見ものすごく幸せそうにも見えるくらい。

でも、僕には見えないところで、
自由が奪われていて、その奪われた自由を求めて、
戦い続けてきたミャンマーの人々。
ずっと耐えてきたミャンマーの人々。

数週間前、新聞でミャンマーでのデモを知った。
当初は燃料値上げに対する僧侶たちのデモ。

毎朝、会社へ向かうバスの中、
国際面のミャンマーの記事を食い入るように読んでました。
日に日に大きくなるデモ。

一般市民が参加し、次第と民主化運動へ発展していったデモ。
在日ミャンマー大使館の前でミャンマーでの自由を泣きながら訴える女性も。
本来ならあるべき彼らの声がやっと今、届きだした。

残念な結果として、デモはほぼ武力によって鎮圧され、
(特に僧侶にたいして弾圧を行ったことはミャンマーの考えからいくと、本当にありえないことです。)

ふたたび自由を求める声は鎮められようとしている。

ただ、これから国際社会がこのミャンマーという国に対しどう接していくのか、
日本の人々が、どれほどミャンマーに注目し、声を上げていくのか、
彼らがやっと国際社会になげかけることができたSOSを、
私たちがその思いをつなげていく番です。

経済的な利害関係だけで国際社会はなりたってほしくないです。

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