家具職人になる 日記

端材を考える

2010年11月9日

オークビレッジ 積木

木材を使って雑貨や家具を作るとき、
どんなに頑張って作っても、かならず端材と呼ばれる木の切れ端などが出ます。
なるべく出ないように、歩留まりがよい加工をしようとしても、必ずでます。

たとえば、節を避けようとすればその周辺部分も切り落とすことになりますし、
基本的に白太と呼ばれる木の皮に近い部分はその狂いやすさなどの理由で使いません。
そんなこんなで使えない部分を切り落としていくと、
「使える部分」はほんと限られた部分になってきます。
さらに、その中で材の性質を見ていかなくちゃいけないので、難しんですね。

でも、そういう切り落とされる部分も、木であることには違いないし、
お金を払って仕入れているわけですから、
うまく活用していかないといけないと思っています。

節や白太をデザインの一部として取り入れたりする手法は、
大手の家具メーカーなどもやってますが、やはりそれは技術があってなせるもの。
端材を使って、小さな小物をつくるのも、個人の工房ではそこまで時間をかけれないし、
ただの薪としてしまうのも安易すぎるし。

たぶん、こういうことを考え、試行錯誤しながら、
各メーカーや工房ではそれぞれ独自の端材の生かし方を
実践しているんだろうなぁ、と思います。

そんなことを考えつつ、
今日は木取り作業で出た大量の端材を工房にある薪ストーブの燃料にするべく、
整理していたのであります。
さーて、明日も、木取りかな?!

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