家具職人になる 日記

少しの意識の違い 「コスト」

2010年6月19日

卓上の森

毎日毎日木のモノづくりをしています。

ずっと担当してきた特注家具のような一点モノはごくまれで、
たいていは、何百、何千という単位で行うものが多くあります。
3~4人でチームを作り、作業を分担したり、みんなで同じ作業をしたり、
スムーズに工程を流れるように、いろいろ考えながら行います。

こういうチームで製作するとき、如実に感じる意識の違い。
そのすごく気になるんですね。
一言で言ってしまえば、「コスト意識」。

この工房(森林たくみ塾)では、作り方、道具の使い方などは教えてもらえます。
なので入ったとき、僕のようなド素人であっても、
普通に鉋や鑿を使えるようになり、立派な製品を作れるようになります。
ただ、この先、就職するにしても、独立するにしても、
この世界で生きていこうとするとき、まず問われるのが「コスト意識」だと思うのです。

もともとそういう、いかに効率よく、安く、いいものを作るか、
常に改善、改善を繰り返し発展してきたトヨタに勤めていたこともあり、
わずかながらにもそういった意識が刷り込まれていたようで、
木工という世界に入っても、いかに効率よく作業するか、
いかにコストをかけずにモノを作るか、という意識が常に働いています。

そんななか、他のメンバーの作業を見ていると、なんかイライラしてしまうんですよね。
そこをどう注意するのか、アドバイスするのか、、、なかなか悩ましいところです。

ほんと小さなことなんです。
でもそんな小さなことでも、次の工程で作業しにくくしたり、ミスを誘発したり、
そういう小さなことから、効率を下げ、最終的にコストUPにつながってしまうのです。
はたまた消耗品などまだ使えるのに、次から次へと捨てていったり。
今現在は、いくらコストが上がってしまおうが、僕ら塾生には全く関係ありません。
だから中には全く気にせず、のほほんと作業を進めるメンバーもいるのですが、
どうも。。。ね。

ちょっと愚痴めいた内容になってしまいました。
これからもこの悶々とした感情は続くと思います。。

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