家具職人になる 日記

「アーティスト」と「職人」

2010年8月22日

水引バケツ

木工で生きていく人は、大きく分けて2つに分類されます。
作家さんとなり、作品を作り発表する人、と
生産者となり、家具やクラフトを生産する人。
一言でいえば、アーティストか職人か、ということになります。
個人で工房を持つ人は、この2つを掛け合わせた人が多いですが、
それでも、よりどちらかに偏ってたりします。

僕自身は、どちらの要素も含んでいますが、
どちらかというと、職人になると思います。
自分の作品を作るというよりは、
職人として良い家具をお客さんに提供したいと思います。

アーティストと職人ではモノをつくるときの考え方が違います。
アーティストは、デザインが全てであり、
その最終的な姿形がその人の感性そのものになります。
一方、職人は常に「製造工程」を見ています。
いかに、正確に、早く、安く作るかを考え、
それを自分の技術でいかに実現するかを考えます。

僕はもともとトヨタにいたこともあり、
そういう考え方がくせになっています。
会社にいた時はそこまで意識したことはなかったし、
上司先輩からは、まだまだトヨタの考え方になっとらんとお叱りを受けていましたが、
いざ外へ出てみると、効率化や無駄の排除などの考えを自然としていて
我ながらにびっくりします。

これは自分が得た一つの武器として、
これからの木工人生、立派な職人になれるよう、
頑張っていきたいと思います。

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