私、木工や森林関係の仕事をしているもんですから、こういった関連のところでいい取り組みをしている会社などを調べたり、訪問したりするんですが、浜松といったらやっぱり「キシル」は外せないよね、ということで行ってきました。
大事なのは、ものではなくて「こと」
キシルは、これまで家具には使われてこなかったヒノキを使って学習机を作っている会社です。国産ヒノキということですが、一部は地元天竜川流域のヒノキも使っているそうです。パンフレットは、学習机のカタログではなくて、山や木の説明がたっぷりしてあります。
ものづくりの役割として、山のことを、林業のことをしっかり伝える、届けるというのは、今はそういうもののほうが好まれるとよく言われていますが、今後は当たり前のことになっていくと思います。そういう意味で、キシルはしっかりとそのあたりのことも含めてブランドづくりをしており、お客さんはこういう姿勢に惹かれてキシルのファンになっていくんだと思います。
キシルの家具はシンプル
キシルの家具はとてもシンプルです。これは、末永く使ってもらうためにシンプルで飽きのこないデザインにとどめているわけですが、作りも簡易なものにすることによってお求めやすい価格になっています。
以前は、長く使える=ほぞなどの木組みでがっしりつくる=高価、といった考えがあったと思いますが、今はそういうことよりも、作りやデザインをよりシンプルにしてより多くの人にお届けする、ということのほうが時代にあっているんだと思います。
土屋鞄のランドセルも取り扱っている
僕は土屋鞄のものをいろいろと愛用しているのですが、そのものづくりの姿勢に惹かれ、土屋鞄のファンって人も多いと思います。そして、ちょっといいランドセルを買おうと思うと、土屋鞄のランドセルに行きつきます。キシルの直営店では土屋鞄のランドセルを取り扱っていることもあって、それを目当てで来店されるお客さんが多いそうです。土屋鞄のランドセルをもっと見たい方はこちらをどうぞ。
子どもの空間をイメージできるショールーム
ショールームには学習机がたくさん並べられて、いろいろ見比べることができるのですが、子どもの空間をイメージできるように他の子ども用の家具がセットしてあって、絵本などが読めるようになっています。朔汰さんはちゃんと靴を脱いでラグマットの上ではらぺこあおむしを読んでいました。
ショールームの脇の小道を通っていくと、裏にちょっとしたスペースがあります。子どもがぐずったらここで遊べますね。今回も僕が店員さんと話し込んでいたら、晄汰がぐずぐずになってしまい、ここで遊ばせてました。浜松店は本社でもあるので、この建物の2階でみなさんより良いものを届けようとお仕事されているんですね。
というわけで、キシルに行ってきました、というおはなしでした。
キシル
http://www.xyl.jp/
〒432-8021
静岡県浜松市中区佐鳴台5-30-21
TEL:053-415-8849