日記 木工

ゾクゾクするそのひととき

2012年9月19日

昇降盤

木工をしているとき、楽しさ、難しさ、辛さ、悔しさ、
納期が迫った時の切迫感、
材料がギリギリでミスできないという時の緊張感、
あと一歩で大怪我だったというときのヒヤヒヤ感、
いろんな感情が駆け巡っていたりします。

僕は木工を始めてまだまだ日が浅いですが、
それでもこの仕事をしていてたまらないなぁと思う瞬間があります。

それは、ホゾ組(木組み)の仕口加工(ほぞとほぞ穴の加工)をしていて、
あの絶妙な嵌め合いが達成できた時、

ではなくて、

その仕口加工を大量にやろうとしていて、そのセッティングしている時が
一番ゾクゾクしていると思います。

この子たちはいい嵌め合いの仕口になってくれるだろうか、とか考えながら、
機械の定規を手でトントントンとすこしずつ叩きながら、
その0.01mmの世界におじゃましているその時が、
たぶん、自分としてはとても心地よく感じるのだと思います。

自分の手が、この右手がその世界に触れている。
その感覚がいいんです。

たぶん、木工やっている人たち一人ひとりがそんなマニアックなこだわりの時、
心地よく感じる瞬間があると思います。

そんなことを言い合いながらだれかとお酒を飲みたいなぁと思うのでした。

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