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AI、IoTと木工の融合!ヒダクマで開催中の「Smart Craft Studio in Hida 2017」に木工の講師として参加してきました。

2017-06-08 | Posted in つくる, 日記, 考える

Smart Craft Studio ヒダクマ 飛騨 AI 木工 IoT 伝統

今回で2回目の開催となる「Smart Craft Studio 2017」が岐阜の飛騨古川にあるFabCafe Hidaを有するヒダクマで開催されています。昨年に引き続き木工のワークショップの講師を務めさせていただきました。各国から集まった学生たちに手工具を使っての刻みを体験してもらい、木組みのパズルを作るワークショップを行いました。

これがまさに刺激的でエキサイティング!

ということで、ここに記しておきたいと思います。

Smart Craft Studio in Hida

Smart Craft Studio ヒダクマ 飛騨 AI 木工 IoT 伝統 木組み パズル kigumi

Smart Craft Studioは、AIやIoTといった先端テクノロジーと木工などの伝統技術を融合させ新たなプロダクトを生み出すための3週間の滞在型集中プログラムです。

https://hidakuma.com/blog/smartcraftstudiohida2017/

飛騨市、林業再生から地域の価値を高める取り組みを行う株式会社トビムシ、そしてデザインファームである株式会社ロフトワークの三者が合同で立ち上げた株式会社飛騨の森でクマは踊る(通称:ヒダクマ)が主催し、世界各国の学生が集まります。

今回は、ニューヨークのデザインスクール パーソンズ、カナダのトロント大学、香港大学、台湾の実践大学の4つの大学から建築、ファッション、デザイン、メディアアートなどを専攻する学生たち30名近くが集まりました。

このプログラムは昨年から開催され今回で2度目の開催となります。

飛騨古川という古き街並みと伝統が息づく街に3週間滞在し、飛騨の森、製材、木工産業そしてもちろん古川という地域を感じ、学びながらAIやIoTといったテクノロジーを組み入れた電子工作、木組みなどの木工技術を融合させて、最終的に地域の課題を解決するようなプロダクトを作り上げていく、とてつもないチャレンジングなプログラムです。

僕は、ご縁があってこのプログラムの木工のパートを昨年から担当させていただいており、今年も海外の学生らに手工具を使っての組木のワークショップを行ってきました。

6本の木組みのパズルをつくる

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このプログラムで僕が提供する木工のワークショップでは、鑿を使った木組みの加工で、最終的に6本の組木パズルを完成させます。組木パズルを課題とするのは、手工具を使って加工ができ、その加工された部分が組み合わさり、最終的に3Dの立体物に変わる驚きを感じてほしいからです。

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ひとつひとつの加工の精度がどのように影響してくるのか、鑿とそれを持つ自身の手を動かしながら、木に向かう時間はある意味とても貴重な時間だと思います。

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しかし、限られた時間の中で完成に持っていくのはなかなかハードルが高いものです。最初は2本を相欠きした十字の組み木を練習としてやります。もちろんこれだけで十分な練習ができるわけではないですが、嵌め合いがきつかったり、ゆるかったり、または組み合わさっても隙間があったりと、単純な組み木でもその奥深さを感じることができます。

木工は古くて新しい

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海外からの日本の木工に対する熱い視線は確かにあり、このキャンプではそれをまさに体感することができます。海外の学生が熱心に課題に取り組む姿、黙々と鑿で削る姿を見るのはとても新鮮です。中には、失敗してやっちゃったーと叫ぶ人やうまくいって満面の笑みで喜ぶ人など反応もさまざまでとても賑やかでもあります。

木工は、古くて新しい。

あらゆるところで伝統といって持ち上げられる木工ですが、見方を変えれば新しいエンターテイメントであり、表現であります。僕は森林文化アカデミーで木工を教えながら、このことを逆に教わりました。

人間には、ほかのどの素材よりも木に対する愛着をもつDNAが刻み込まれているように思えます。どれだけテクノロジーが進化しても、日常にAIが浸透しても木は必ずそばにいるはずです。

日産のデザインチーム

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今回、当初は2日間のワークショップでしたが、新たに日産のデザインチームが参加することになり、3日間担当させていただきました。自動車産業で最先端のデザインを担う彼らに木工を教えるという貴重な体験をさせていただけたわけですが、彼らと話していると、今これが大事なんだと感じているものがとても似通っていて、それが発見でした。

自然、素材、地域の文化、体験など広く言われているものでもありますが、彼らはそれらをどのようにストーリーとしてプロダクトとして落とし込むかを日々挑戦しています。その姿勢に大きな刺激を受けました。

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また彼らと一緒に今回のプログラムのメインインストラクターであるパーソンズデザインスクールのカイル・リー(Kyle Li)教授のAIのレクチャーを聞かせていただきました。どのような仕組みでAIが開発されているのか、どういう仕組みで動いているのか、とても面白かったです。AIを敵対する必要はなく、どのように付き合っていくのか、これからの未来の暮らし方、そしてこれから育っていく子どもたちのことを考えさせられる時間でした。

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最後に、日産デザインチームのプレゼンテーションを拝見しました。今、自動車会社はもはや自動車の会社ではなく、人々のどのような体験・ライフスタイルを提供できるのか真剣に考えている、ということが印象的でした。ユーザー体験をどのように昇華させていくのか日夜考えているデザイナーたち。彼らの言葉には、見えない未来に対しても、自身の仕事に対する誇りとそしてワクワクが感じられました。

テクノロジーとクラフトのバランス

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このプログラムではAIなどの先端テクノロジーを扱うのですが、一方で手加工による木工が主要なパートとして組まれており、そのバランスがとてもいいと感じます。頭を休めたい時は手を動かせばいいし、頭が休まればまた新しいアイデアが浮かび、そしてそれをシェアできる。

まさにそれが現代の人の生き方でもあると思います。

テクノロジーと人の手によるクラフトのバランスこそが今一番重要なんじゃないでしょうか?

改めてそんなことを再認識させられました。

スタッフ、TA含め素晴らしい人たちが集まり、あらゆる意味でとても刺激的な3日間を過ごすことができて、本当に感謝しています。

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このキャンプは6月10日に各チームの中間発表があり、6月17日に最終発表が予定されています。興味がある人はぜひ飛騨古川にあるヒダクマへ!

https://hidakuma.com/blog/smartcraftstudiohida2017/

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2017-06-08 | Posted in つくる, 日記, 考えるNo Comments » 

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