パーソナルレーザー加工機Podeaの原点出し冶具を作りました。

2016-01-15 | Posted in つくる, 木工機械・工具

Podea レーザーカッター 原点

以前パーソナルレーザー加工機Podeaの記事の中で、Podeaは原点を出す(加工する素材を原点の位置に合わせる)のが非常に難しいということを書きました。

パーソナルレーザー加工機 Podeaにて、MDFへの彫刻加工テストをしました。

ソフトウェア側の操作でレーザーヘッドから光線を出力してポインターの位置がわかるような機能はあるのですが、それはあくまでもポインター(レーザーヘッド)の位置がわかるのみであって、それを頼りに加工素材を置いてください、というもの。またハニカムテーブルが備わっていることは安価なレーザー加工機としてはとても評価できる点ですが、そのテーブルの左上の角が必ずしも原点はない、というデメリットがあります。

そこで、原点が一発でわかる冶具を作る必要がある、と思っていました。原点冶具は、すでに加工する素材のサイズが決まっていて、そのサイズ内の決まった位置、かつ水平に正確にイラストなり文字なりを印字しなければいけない時に役立ちます。

 

原点冶具をつくる目安をレーザーで出力する


Podea レーザーカッター 原点

そこで、MDFに原点がわかる線を加工してみました。MDFは直角が出ている四角形のものをハニカムテーブルの左上角に置きます。X、Y軸線沿いのラインはうまく彫刻できなかった(Y軸線上のラインは加工できない)ので、X軸Y軸からそれぞれ10mmのところに直線をレーザーで加工しました。つまり、この線から上に10mm、左に10mmのところに線を引いてそれが交わるところが原点となります。

冶具としては、その線に沿って内側を切り取ってしまえば、残った”「”の部分をハニカムテーブルの左上に置けば、原点がすぐわかり、かつそこに加工素材を当てれば原点を軸に、かつレーザーヘッド軸に対して平行に加工ができることになります。

 

レーザーヘッドが動く軸とハニカムテーブルは平行ではないと判明


実際にレーザーで直線を加工してみると、ある事実が判明しました。この本体に据えられているハニカムテーブルとレーザーヘッドの軸が平行ではない、ということです。もし、平行であるとすれば、ハニカムテーブルの左上にMDFを当てて置いていたので、MDFの端から直線は平行になっているはずです。しかし、実際は20㎝程度の横線では、MDFの端からの距離は1mmほど違いがありました。そして縦線も同様にずれていました。

これは冶具づくりの過程で、直角が出ていれば木工機械で楽に加工ができると思っていたので、期待が外れてしまったかたちです。この斜めの線に合わせて加工しなければいけないですね。

 

線に沿っての切り取りは、ハンディルーターで


直線がMDFの端と並行であれば、横切り盤という木工機械でちょちょいとできてしまいますが平行でないので、ハンディルーターで行う必要があります。せっかくなので、先日新しく入手したコンパクトルーターDewalt DW611PKを使いました。

新しく電動トリマー Dewalt DW611PKを購入しました。

やり方としては、ルーターのベースプレートを任意の位置に配置・固定したガイドに沿わせて加工します。ガイドからルーターの刃物の位置は一定であるため、レーザーの原点を示す線上ジャストのところで切り取りができるように、ガイド位置を決め、固定するわけです。

まずは、ガイドから刃物の加工箇所の距離を知る必要がありますので、サンプル材で実際加工してみて、距離を調べます。

このDW611PKの正円のベースを使った場合、ベースプレートを左側のガイドに沿わせて加工した場合、ガイドから加工溝の端までの距離は48.5mmということがわかりました。ですので、今回の原点冶具となるMDFでは原点から10mmのところに線がレーザーで引いてあるので、その線から58.5mmの距離で線と平行にガイドを固定して加工すれば、原点を正確に出せる、ということになります。

そして、このガイドに沿ってルーターでMDFを加工していきます。

Podea レーザーカッター 原点

そして切り抜いて残った”「”の部分の角っこはどうしても丸くなってしまうので、そこをノミを使ってしっかり直角を出し、原点冶具の完成となります。

Podea レーザーカッター 原点

それをPodeaのハニカムテーブルの左上に置けば一発で原点がわかる、加工素材の位置決めができるものになります。

Podea レーザーカッター 原点

 

木工設備があるからできるのか?


先日、Podea制作者から、メールにて、位置決めに関しての方法が配信されました。そこには、考え方は同じですが、あくまでも紙で位置決めができる冶具をつくる(Podeaは紙なら切断ができます)というものでした。僕はメインの用途は木工なので木や合板、MDFなどの素材を使います。その際に、冶具が紙ですとカツンとあてて位置決めすることができないので、今回の冶具を制作したわけです。

もちろん冶具側もMDFで厚みがあるので、この厚みより薄いものを加工する場合は注意が必要ですし、そもそもこの冶具をつくるにあたっては木工機械や電動工具があることが前提になりますので、みんながみんなできるわけではないと思います。ですが、こういう形でレーザーヘッドがうごく軸と平行である原点出し冶具ができる、という記録として記しておきます。

パーソナルレーザー加工機 Podeaにて、MDFへの彫刻加工テストをしました。
パーソナルレーザー加工機Podeaの原点出し冶具を作りました。
パーソナルレーザー加工機PodeaでMDFに写真をレーザー印刷してみました。
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2016-01-15 | Posted in つくる, 木工機械・工具No Comments » 

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