アメリカ 木工

【Haystack Mountain School 3】 枘穴 モータイズ&テノン

2011年8月2日

2日目に入って、それぞれ自分の作品を作りだしました。どうやらテーブルを作る人が多いみたいです。

初日に手押し鉋や自動鉋、テーブルソーなどの説明を受けましたが、みんな枘(ほぞ)組みをするだろうということで、今日は枘穴をあける機械の説明です。これがまた、え?!って感じの機械なんですが。

Haystack Mountain School

まず日本の角ノミ(日本のほぞあなをあける機械)とは違って、ルーターが横に固定されていて、材料を固定したテーブルを右手で少しずつルーターの刃のほうに押しながら、左手でテーブルを左右に動かして掘っていきます。もちろんルータービットなので、穴は楕円になるんですね。材料は上からクランプで抑えるだけなので、刃に押し当てる時動くんじゃないのか、と非常に不安です。




また、以前からわかっていたことですが、アメリカの枘組みは材の両方に枘穴をあけます。そして、そこに合うピースを作り、合わせて接着という感じ。同じセッティングで両方に穴を掘るので、目違いが出にくいし、このほうが初心者でも作りやすいのかなぁと思います。もちろん、日本のように片方メス、もう片方オスという枘にするやり方もありますが。また、アメリカの枘組みは非常にゆるいです。日本のように締り代をとったほぞを枘穴にたたきこむということはないようです。スポッと入ればOKみたいな。日本で木工を習った身からすると、とても不安なのですが。

Haystack Mountain School

日本とアメリカの大きな違いはというと、日本は、伝統の技、匠の技、特殊な専門技術というようにどうも木工は一般人からするととっつきにくい世界という感じを保っているのに対し、アメリカは、いかに一般の人でも楽に、簡単に高度なテクニックができるようになるか、というところに主眼を置いているような気がします。アメリカでDIYがかなり発展しているのもそういう姿勢の違いだと思います。

話が長くなりそうなので、詳しくは後日書くとして、今日はこの辺で。

ボストン、Haystack Mountain School、そしてシェーカービレッジ

どこに行きつくのか~ひとり立ち前のアメリカ ボストンとHaystack Mountain SchoolとShaker Village
出発と到着(ボストンのホテルに到着)
ボストンの高速道路から市民の公園へ生まれ変わったGreen Wayが素晴らしい!
ボストンからハーバード大学とマサチューセッツ工科大学へ。世界でトップの教育機関を散歩し、エドウィン・ランドの言葉にやられました。
道の果てに~Haystack Mountain School~ ボストンから6時間かけてやっとたどり着きました。
Haystack Mountain Schoolの初日。2週間かけてつくるものを考えました。
【Haystack Mountain School 2】鉋台が反る
【Haystack Mountain School 3】 枘穴 モータイズ&テノン
【Haystack Mountain School 4】 煩わしい単位の違い
【Haystack Mountain School 5】 アメリカの自動鉋盤がスパイラルのチップたいぷでした!
【Haystack Mountain School 6】 Haystackでの日々
【Haystack Mountain School 7】全米から参加者が集まるHaystack Mountain School。老弱男女のバラエティ。
【Haystack Mountain School 8】ガラス工房とパーティー
【Haystack Mountain School 9】 ギャラリー巡り
【Haystack Mountain School 10】イスの側組みまで、行くのだ。
【Haystack Mountain School 11】This is the moment! Glue up!!
【Haystack Mountain School 12】 サイドテーブルを勢いで作り上げる。
【Haystack Mountain School 13】 塗装 ~Haystackも終わりに近づく~
【Haystack Mountain School 14】 Haystack 最後のイベント オークション~僕の椅子が$1000で落札された!
【Haystack Mountain School 15】いざHaystack Mountain Schoolを去るとき。そしてその後は、シェーカーヴィレッジへ
メイン州にあるアメリカの木工手工具の最高峰 Lie-Nielsen(リーニールセン)
アメリカの木工家 Jamie Johnston宅にお邪魔しました。
現在もシェーカー教徒が暮らす最後のシェーカービレッジ:Sabbathday Shaker Village(サバスデイ シェーカービレッジ)
マサチューセッツ州 ピッツフィールドへ
シェーカー教徒の質素でありながら美しい暮らしを今に伝えるHancock Shaker Village(ハンコック・シェーカービレッジ)

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