子育て 生き方

いつまでテレビで消耗しているの?テレビとはそもそも何かを考えてみました。

2017年1月28日

子どもと向き合う 子育て イライラ

みなさん、こんにちは。

テレビ。

それは人々に笑いと感動を届ける魔法の道具です。

そんな魔法の道具は、時に、人々の大切な時間を奪います

また、子育てとテレビというのも永遠のテーマです。子どもたちにどこまでテレビを見させていいのか。そもそも見せない方がいいんじゃないか。

僕の周りには、テレビを持たない人もいます。

僕のうちはテレビはあります。

テレビ。

今日はこのテーマで行きましょう。

テレビは消費時代の象徴

日本でテレビが普通の人の暮らしの中に入ってきたのは1950年代。白黒の街頭テレビに群がっていた時代から、その後一般家庭に当たり前のようにテレビが普及して、僕が高校生の時(90年代)は、自分の部屋にテレビありました。20年前ですら一家に一台を上回るくらいだったんですね。今はスマホでも見れる時代です。

そんなテレビですが、なんでこんなに普及しているかというと、一言で言えば「面白い」からです。

少し歴史を掘り下げてみると、17世紀とか18世紀は食べ物も着るものも住むところも、自分たちでやらないといけなかったわけです。起きてから寝るまでずっと動き続けていました。それが社会の仕組みが資本主義に代わり、産業革命以降、機械の導入で人々は1日中働きまくってた生活から少しずつ労働から解放され、自由な時間を手にすることになります。

それは19世紀、20世紀と進み、限られた時間仕事をして、残りの時間は娯楽に費やせれることになったこと、そして会社員として働くという暮らし方と相まって、なおさらのこと人々は娯楽を求めるようになります。つまり、お金を得るために仕事をして、その働いて得たお金でモノやサービスを消費する暮らしが当たり前になります。お金と消費が「良し」とされた社会です。

こういった封建制度から資本主義への移行や資本主義によって人々の暮らしがどう変わったのかっていう話は、最近いろんな本で登場するんですが、この本とかは結構みんな読んでますよね。

そして、そんな消費時代に登場したのが、テレビです。

テレビは人々の有り余る時間を消費する格好のツールなのです。しかも、見る人はタダ(広告料でビジネスが成り立つのはテレビ局もGoogleも一緒ですね)。それまで限られた娯楽しか選択肢がなかった一般の人たちが、無料のエンターテイメントが延々と続くテレビというものを得たことによって、瞬く間に市民権を得ていきます。

家に帰ってきたらまずテレビのリモコンを付け、何も目的がないのにその画面を眺めている人、いるんじゃないでしょうか。

テレビは意識しなければ、時間をただ消費するためのもの

人は人生の中で消費するのは、時間かお金です。

そして、時間というのはどこの誰でも平等に与えられるものであり、限りあるものです。だから人生の中で「時間」ほど価値あるものはありません。そのあたりのことは、かつて、こちらの記事にかいてます。

テレビは、その最も価値ある「時間」を大いに消費してくれるものです。

テレビがどういうものか意識せず、ただだらだらバラエティ番組を見て過ごす、というのは全くもって無駄な時間の使い方です。そういう時間は完全に受動的で、最悪なことに番組をみながらも消費を促す膨大な広告シャワーを浴びることになります。そこから生み出されるものは掻き立てられる欲であり、創造的という言葉とは真反対のものです。

テレビがダメというわけではない。

テレビがダメとは言っていません。時には重大ニュースを映像で届けてくれるし、普段決して知り得ることがない貴重なドキュメンタリーもあるし、そして時には娯楽が必要な時もあります。

大事なのは、テレビがどういうものか、ということを理解したうえで、何を見て、何を見ないか、どれくらいの時間みるのか、判断できることだと思います。

テレビをみることをやめようと呼びかける数々のもの

「テレビをみることをやめなさい」

親以外にも、そう呼びかけるものはたくさんあります。

HOLSTEE MANIFEST ホルスティ マニフェスト テレビ やめる

僕が最初に「テレビ」というものを意識したのは、アメリカのデザイン会社のHOLSTEEが発表したHOLSTEE MANIFESTです。THIS IS YOUR LIFE.という言葉から始まるこのマニフェストに出会ったのはまだ高山で木工修行をしているときでした。大企業を辞め、木工の道に入ったときに出会ったこのHolstee Manifest の言葉たちに、非常に勇気づけられたのを覚えています。アメリカからこのポスターを購入して、いまでも日常的に目に入るところにあります。

そのHolstee Manifest の中の一文に、

If you don't have enough time, stop watching TV.

というのがあります。全体的なメッセージは、「これはあなたの人生ですよ。やりたいことやりましょう!」というものですが、その中に時間がないというなら、テレビをやめなさい、とあるわけですね。すごくハッとさせられました。時間がないのではなく、無駄なことに時間を費やしているだけだ、ということに気づいたわけです。

現在めちゃ売れているリンダ・グラットン氏のLIFE SHIFTという本がありますが、彼女の前著「WORK SHIFT」にもテレビに関する記述があります。時代は、資本主義から次の時代に変わろうとしていますよ。消費を重んじる時代から体験・経験を重んじる時代に変わりますよ。お金を得るために働くというものから経験を得るために働くという働き方のマインドも変わりますよ。というのがこのWORK SHIFTなのですが、その中でもテレビとの付き合い方に触れています。

テレビは人々の物質的欲求を助長し、テレビを見ることが一種の副業のようになっていると指摘しています。この傾向は今後も続くとしており、多くの人がテレビに時間を搾取され続けると書いています。

他にも、さまざまな本でテレビをやめなさいと書かれています。一つ一つ紹介はしませんが、これから社会の仕組みが大きく変わっていく中でテレビに搾取され続けるか、1時間でも見るのをやめて、「考える」時間を持つことでよりよい生き方を選んでいくか。選択は自分次第なのです。

子どもたちにテレビをどこまで見せるべきなのか

子どもとテレビ

子育て世代には非常に悩ましいテーマです。

僕の周りにもテレビを置くのをやめた家族が何人もいます。それはそれですごい決断だと思います。親自身もテレビに依存しない生活ができます。

我が家はテレビをやめようか、とヨメと相談したことはありますが、そのまま残しています。テレビを排除するのではなく、テレビとの付き合い方をしっかりすることにしたわけです。これはこれで難しい選択です。

最初は戦隊ものにはまらないように、アニメを見すぎないようにと思っていましたが、子どもたちは保育園などから様々な情報を仕入れてきて、やっぱりテレビを食い入るように見るようになります。親としては戦隊ものにはまらないようにと思っていても、子どもたちは本当に好きになってしまいました。

この時、僕らが思ったのは、「子どもの好きを否定しちゃいけない」ということです。子どもが好きなら好きでいいじゃないか、と思い直しました。

しかし、テレビははっぱかけるように、さまざまなおもちゃやおかしなどCMを通じて消費しろー訴えてきます。これにはほんと困っています。こういう消費主義的なテレビをありのまま受けてしまうと、子どもたちは消費主義的な思考で育ってしまうので、親は必ずそのあたりをコントロールするべきだと思っています。子どもたちの物質的な欲求をどう受け止めて、どういなすか。

我が家は見るテレビ番組は限られてますし、そこまでテレビに依存しない生活をしていると思っていますが、極力なくしていきたい、と考えています。これから子供たちが大きくなっていく中で、どうなっていくのかな。(あとYoutubeも強敵ですね。)

ぜひ皆さんのおうちのテレビとの付き合い方、子どもにはこういうふうに伝えてるよ、とかこのコメント欄でもFacebookでも書き込んでください。

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