ミャンマー

【ミャンマー 観光 4】凄まじいヤンゴンの発展ぶりの中に17年前の僕がいた痕跡を探した1日~その3

2014年12月28日

Myanmar Yangon

シュエダゴンパゴダにてゆったりとした時間を過ごしたあと、思い立ってある場所へ行ってみました。正直場所もうろ覚えでたぶんこの通りだろうというところを地図上でタクシーの運ちゃんに見せました。

連れていってもらった通りは、Thamain Bayan Rd.。当時は家具のお店がずらりと並んでいた通りです。実はこの家具通りのうちの一つのアパートが最初の一人暮らし先だったのです。3か月ほど滞在したそのアパートの1階は家具工房になっていて毎日職人さんがチーク材の家具を作っていたことを覚えています。

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この家具工房のオーナーとはどんな経緯で知り合ったのか思い出せません。当時一人暮らしをするためにアパートをずっと探していました。いろんなツテを頼ってたどり着いたのがそのオーナーでした。彼は、日本に8年間住んだことがあり、僕と出会ったときは日本から帰国して2年ほどたった時でした。日本語も話せました。一人暮らしで着そうなアパートが一向に見つからない中、僕は藁にもすがる思いでその人に会いに行ったのです。

困っている日本人がいるぞ、ということを聞いて「うちの空いている部屋に入っていいよ」、となったのです。そのアパートの1、2階を彼が借りており、オフィス兼在庫置き場としていたその2階を半分間仕切り、部屋を作ってくれたのです。必要な家具類は彼の工房のもので揃えました。その後も、洗濯機や冷蔵庫などの家電類も一緒に探しに行ってくれました。一人暮らしの下地を彼は築いてくれたのです。残念ながら、衛生面での問題や、治安がよくなかったこともあり3か月だけで前の記事で書いたアパートに引っ越すことになったのですが、その3か月の間、とてもお世話になった人です。

日本では携帯電話がかろうじて広まりだした時代、インターネットも普及していない時代です。今のように簡単にメールやメッセンジャーなどで連絡を取れる時代ではありませんでした。その後、連絡することは全くなく、正直、彼の名前もうろ覚えだったし、店の名前も知りませんでした。でもなんとなく行ってみたくなったのです。お店を探し出せるかどうかもわかりませんでしたし、もちろん彼と会える見込みもありませんでしたが、行ってみないことにはわからない。見つけ出せないことも覚悟していました。この1日で見てきたヤンゴンの中に僕が通っていたお店はほとんど残っていませんでした。17年という時間の長さは、きっとそういうものなんだろうと感じていました。




Myanmar Yangon

タクシーから降りた僕は、ざっと周りを見渡し、あの角からだいたいこれぐらいの距離だったよな、という目星をつけその建物に向かって歩きました。表で職人たちが塗装後の仕上げ作業をしています。その職人のうち目があった男の子に、オーナーいますか?ということを聞いてみました。ミャンマーの一般の人たちはなかなか英語が通じません。困った顔をしていましたが、ハッとなにか感じたようで、ここに座って待ってて、といって奥に入っていきました。

戻ってくると、ちょっと待っててね、といって自分の作業に戻りました。数分後、奥から出てきた人は、少し年を取ったオーナー、ゾーミョールインさんでした。彼も僕の顔を見てハッと思い出したようで、「よく来たねー、覚えてたの?」といって喜んでくれました。うれしくて小躍りしたくなるのを必死でこらえました。

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彼も、1か月ほど前に、「そういえば、ここに住んでた日本人の男の子元気にしてるかな」とふと思い出していたらしいのです。それから彼の新しいオフィスに行き、今は家具のお店を3つも出していること、建設ラッシュが続くヤンゴンのホテル業界で10ぐらいのホテルと取引があること、仲間と一緒に会社をミャンマーと日本に設立する予定だということ、僕がミャンマーを去ったあと結婚して、娘さんがいること、いろんなことを話しました。僕もミャンマーを去った後のことを話しました。

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その晩、夜行バスでバガンという町へ移動することになっていたので、バスターミナルへ移動する時間も必要で、お別れの時はすぐ来てしまいました。今はFacebookもあるし、Eメールもある。また連絡を取りあおう、ということでお別れとなりました。

事前に連絡もなしで、うろ覚えの状態で訪ねていったけど、再会できてホントよかった。そう心から思いました。

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