日記

エネルギーとこれからの街~続き~

2008年7月18日

これからの生活はどうすればいいのか
これからの街はどうなればいいのか

僕が好きな本のなかに
Jeremy Rifkinの「The Hydrogen Economy」があります。この本、ほんと好きでなんども読んでるんですが、
簡単に説明すると、

・石油社会は限界にきている
・一極集中エネルギー生産、トップダウン構造はリスキーである
・石油代替燃料はいくつかあるが、最終的には水素になる
・水素と燃料電池のペアで、
 各家庭がエネルギーの自給自足をし、
 かつ、各家庭をつなぎエネルギーネットワークを構築することにより、
 上記のようなリスク回避ができる

といったようなことです。
1つ目のことはだれもが承知のことですが、2つ目については、これから非常に重要になってくると思います。たとえば、数年前、ニューヨークで大規模停電が起きました。原因は発電所からの送電線トラブル。一箇所ダメになるだけで、世界一の街がまっくらに。

日本では東京が真っ暗になることはないですが、たとえば、昨年から世界最大の原発である新潟の柏崎刈羽原発が地震の被害で操業不可になり、それを補うために、老朽化した火力発電所を復活させフル操業。CO2バンバン出してます。一つの発電所が止まっても、他で補える仕組み。

しかも、それがクリーンなものでなければいけません。

大規模発電ではなく、小規模なものを、可能であれば各家庭で自給自足できるぐらいのものが普及し、それをネットワーク化する。エネルギーの世界でも個々がお互いに助け合う社会が望ましいと本は述べてるんですね。

といっても
まだまだ問題が多くあるので、実現はだいぶ先ですよね。

それでもやっぱりそういった社会には水素、燃料電池というのは
絶対はずせないモノだと思います。

うーん、水素社会はいいんだけど、そもそも水素ってどっからもってこればいいんでしょうねぇ。ハードルが低いのは都市ガスとかですが、それだとCO2はでるから(火力発電で石油を燃やすよりは少ないけど)やっぱり水から取り出せるぐらいにならないと意味ないよなぁ。

この水素を水から取り出すってならやっぱり電気が必要で、ってことはどっかから電気持ってこなきゃいけないわけでしょ。ってなると、太陽光発電、風力発電、マイクロ水力発電などで各々が自然の恵み(エネルギー)を利用して電気をつくるってことかな。まだまだ発電効率がわるいから、技術の進歩が必要ですけど、これらのグリーンエネルギーは必要不可欠ですね。

と書いていくと、何いいたいのかわかんなくなるので、
まとめると、

・太陽光、風力、水力などのグリーンエネルギーといわれるエネルギーで
 各家庭が発電。
・その電力をつかって燃料電池で水から水素をつくる
・その水素を利用して、車を走らせたり、
 また空気中の酸素と反応させて発電し、家で消費。
 またその化学反応で出る熱でお湯をつくる。
・こういった家庭規模のエネルギーサイクルをネットワーク化し、
 足りない分をお互い補えるようにする。

もちろん全てを小規模発電で補えないので、
大規模発電に頼るところは大きいですが。
今では夢のようなモノで理想なんですが、
数十年後にはこういう社会が実現できてるといいなぁと思います。

追記:2017-1-3
2011年の東日本大震災は、まさにこの時の懸念がそのまま現実化したことになります。
原子力発電所がダメになったとき、火力で賄おうとすることでCO2がバンバン排出される。
それでもグリーンエネルギーに舵きれない現状は歯がゆいところです。

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